アルビレックス新潟vsセレッソ大阪 雑感 | あめたまのブログ

アルビレックス新潟vsセレッソ大阪 雑感

試合は新潟が負けました。1-0の敗戦でしたが、両チームとも負けるような内容でもなく、かと言って勝てるような内容の試合ではなかったと思います。そんな中でセレッソが1点とって勝ったということは、今後何かしらの意味を持ってくると思います。


新潟としては負けるようでもなく勝てるようでもない試合を今節落としてしまったことは、いまに始まったことではありません。新潟は守備は平均して70点くらいの出来を付けれるチームだが、攻撃は40点くらいのチームです。得点力不足は数字にも現れていて、新潟の総得点は佐藤寿人の特典より低いです。得点力不足の理由は、はっきりいってタレント力不足だと思います。去年二桁得点のブルーノ・ロペスがいるじゃないか、という方もいると思いますが、今年の彼と去年の彼は違います。もちろん彼だけの責任ではありません。チーム全体の責任です。サイドでの崩しも見られないし、サイドバックは追い越す動きもない。ボランチは上がれない。分厚い攻めができない。チームとして云々というところもありますが、結局タレントがいないのです。これは選手を揃えられなかったフロントに大きな責任があると思います。もっと言えば、開幕前に戦力を揃え切れなかった、そして結果的に監督解任してしまったところまで根深くフロントに大きな非があると思います。


フロントのことをいってもしょうがないので、いまの持ち札でいかに残留をするか、これが当たり前ですが当面の重要課題だと思います。守備は柳下監督になってゾーンで人につく意識が高くなったと思いますが、もっとボールを奪う守備をしていかなければと思います。いまは相手のミス待ちでボールを奪うという感じですが、やっぱりもっとアグレッシブさをもった守備をしていかないとなのかなと感じます。そもそもいまの守備は追い込んで数的有意を作るのではなく、とにかく1対1をつくって相手の邪魔をするという印象を強く受けます。だからボールを奪うところが不鮮明で、カウンターにも繋げにくいです。それにマークの受け渡しが曖昧なところがあるのも目につきます。広島戦の佐藤寿人のゴールや、セレッソ戦も曖昧なところがありました。誰が誰につくかがはっきりし過ぎだから、時々混乱が起こるのだと思います。とくにセンターバックに入り込んでくる選手に対してのマークの受け渡しが良くないと思います。そもそもマークを受け渡すという意識、カバーする意識がマンマークの意識によりかき消されてるのかも知れませんが・・・


攻撃は仕掛けることが足りないと思います。1対1になっても味方をさがすことが多々ありますが、仕掛けることが崩しの第一歩ですので、無理をしてチャレンジする所が点をとるには必要になってくるのかなと思います。一番気になるのはサイドバックの攻撃意識です。ここ数試合サイドをえぐる攻撃がほぼないです。サイドバックはもっとオーバーラップして前へ行かないと怖さが出てこないと思います。特に村上は去年のような上がりを今年はできていません。前には藤田征也がいるから上がりにくいのかも知れませんが、藤田自体も攻撃の良さはあまり出てないですから、二人のコンビネーションで崩す意識をもっとつくらないと行けないと思います。逆サイドもそうです。


確かに今のサッカーは整備されていて、落ち着いていますが、怖さはありません。だから勝ち切れない、点の取れないサッカーになっているのだと思います。攻撃の緩急もありませんし、縦にも横にも広がらない中途半端なサッカーです。もう一回自分たちの長所を洗い出して、攻めの姿勢を強く持って欲しいです。