前進あるのみ? | あめたまのブログ

前進あるのみ?

3歩進んで2歩下がる。
そんな人生簡単にはいくわけないじゃないですか。



目に見える成長なんて言うものは、実はあるようでなく、他人は成長を人に押し売りする。お前は成長すべきだ、と。


成長は確かに大事。じゃあ成長してないと生きていけないのか?世の中成長しているものだらけなのか?


特にサッカーの世界では、学んで成長することが生き残る術であると思う。それは戦術面でもそうだし、集客でも、お客さんのレベルでも、フロントのレベルでも、成長しなければ厳しいサッカー界は生き残れない。生き残ること、即ち成長である。



Jリーグが終わりに近付くにつれ、サポーターは来年のことを考える。ありがたいことに、私が応援するアルビレックス新潟は、フロント、監督、選手、スタッフの頑張りにより来季もJ1で戦えることが確定した。開幕当初の目標はACL出場権獲得であったが、残留争いを強いられ厳しいシーズンであった。



最近、サポーターからこんな声が聞こえることが多い。まるでこのチームは成長していないではないか。なにも学んでいないではないか、と。



確かに終了間際の失点癖は治る兆候はないし、戦術的に成長して大人のサッカーをできるようになったと思わない。うん。確かに成長してないし、失敗から学んでないように思える。



そこで聞こえる声は【監督解任】



効果はある?ない?



それはわからない。だってサッカーは先の見えないスポーツだから。先が見えないから面白い。



でもこれだけは言える。監督を変えても、来年は変わるかもしれないけど、ここでブレたら数年後数十年後はもっとブレるよ。



海外サッカーで長期政権の監督の率いるチームが安定して強いのには訳があると思う。それはコンセプトがブレないからだ。常に成長することは難しいかもしれないけど、ブレないことは成長すること以上に基盤となる力になる。



例えばバルセロナは株組織から一貫してアヤックススタイルを貫くコンセプトをもっている。クラブとしてブレないコンセプトがあるから強い。



方法は色々ある。監督を変えないこと。クラブとしてコンセプトを持つこと。アルビレックスに関しては後者だと思う。たぶんね。



監督を変える、変えないは目先のこと。もっと本質的なところを考えた方が強くなる近道だと、私は思う。



クラブが私達のコンセプトはこれだと、サポーターに説明し、クラブに携わる者すべてが同じベクトルに進めるよう、灯台の光が行く道を導くように道標を示すことが、強くなる一歩目なのではないかと考える。そうすれば一歩目にブレなければ、2歩進んで3歩下がっても、その内なんとかなるだろう。