草食男子がこんなにも増えてしまったのは、
何も男のせいだけではなく、私たち日本人女性にかなりの原因があると思う。
不景気で男の人だけが働けば家族4人を養えるっていう時代は終わったし、
女性の社会進出に伴い、今までは自宅で旦那の帰りをまっていただけの女性は
本当の権利や発言権を持つようになった。
昔は「誰が働いた金で飯食ってんだ!」なんて言えた男性も
今は奥さんの方が収入が多いなんていうのはざらにある。
だからこそかつて肉食だった彼らは、以前のターゲットであった小動物の巨大化に伴い、戦うことをやめ、草を食べることに甘んじたのである。
だが、そんな草食男子というよりは日本男子を敬うために、
素敵なものを用意した。
それが★キャバクラ★世の男性たちの救いの場である。
私は外資系メーカーの営業として働いてますが、
やっぱり実力主義の外資、さらには数字でしか判断されない営業ともなると、
性別関係なく仕事ができる順番に部署内トライアングルが形成される。
顔がよかろうと、以前勤めていた会社がよかろうと、男だろうと女だろうと
このトライアングルの下層部に位置付けされてしまうと“仕事ができない残念な人”というイメージは拭いきれない。
以前伊勢丹?系のバイヤーとして働き、イケメンな彼は先日
「今までこんなにチョコもらえなかったことはない」とバレンタインの日に嘆いていた。
もちろんそんな彼は下層部。
以前ソニーマーケティングで働き、夢を持って転職をした彼は先日
「自分のことを好きになってくれる女性なんていない気がする」と嘆いていた。
そんな彼ももちろん下層部。
だから彼らは行くのである、そうキャバクラに
社内では下層部でも、誰もが知っている一流外資系の営業ともなれば、
外から見れば輝かしい。
特にキャバクラは、金さえあればニートだってヒーローになれる場所である。
かわいい女の子が黙って自分の話を聞き、おもしろいと笑い、
挙句の果てに俺のことを好きと言っている。この上ない満足感。
ふと見ると自分の太ももの上に彼女の手が。
このまま延長すれば俺はこの女を落とせるんじゃないか。
そんなクソみたいな想像を膨らませている彼らは
輝かしいキャバ嬢たちにとっては最高に都合のいいカモだろう。
昨日会社の先輩と飲んでいると社内のHさんの話。
「このあいださ、Hが本気で結婚を考えてる女がいるからぜひ会ってほしいって言われたんだよね。だから俺もそれはそれはと思ってスーツ着て、ビシっとした格好で出社したわけ。で会社終わってどこ行くのかと思ったら、キャバクラでさ、キャバ嬢を紹介されたんだよね。」
ティラノ絶句してしまいました。
「なんだーじゃ、それって冗談だったってことですよね?もーHさんってホントにおもしろい人ですねー!あはは!」
なんて笑っていると
「ティラノちゃん、違うよ。あいつは本気で店の中でしか合ってないキャバ嬢と付き合ってると思ってて、その子に結婚しようって言ったんだよ。俺が見た時なんて、キャバ嬢が腕組んで私たち結婚するんだよねー!って言ってるの見て、ドン引きしたよ。」
残念だ、残念すぎる。かわいそうすぎる。
結局Hさんは2ヶ月後、恋するキャバ嬢がお店をやめ
音信普通となり、あっけなく婚約者(妄想)を失ったのである。
全国の草食男子に告ぐ
夢を金で買ってはいけない。
夢は追いかけるもので、己の手で掴むものである。
やっすい金で買えるものはそもそも夢ではない。現実である。
現実が見えたら、また新たな夢に向かって欲しい。