Wii 「ワンピースアンリミテッドアドベンチャー」
- ワンピース アンリミテッドアドベンチャー(特典無し)
- ¥5,680
- Amazon.co.jp
まあちょっと古いですが一応新作レビューということで。
コレクション要素を除いて全体の6分の5くらい終わった時点での感想です。
このゲームにおいて特筆すべき点は一つ。
ゲームらしさと原作らしさがうまく融合されているということです。ゲームという点でいけばそれこそ単純なキャラものの格闘ゲームにしてしまえばいいんですが(別にそのジャンルのキャラゲーを否定しているわけではありませんが)、あえてそうはせずに3Dアクションアドベンチャーに挑戦したところがまず良い選択だと思います。このジャンルであることがサバイバル+冒険+バトルの要素が重要な「ONE PIECE」にうまくマッチしています。
例えばサバイバルという点では、「魚釣り、虫取り、材料集め」で手に入れたものを使ってできる「料理、アイテムの調合、アイテムの開発」といった流れで原作らしさを出しています。しかも、ただの原作っぽさを出すだけでなく、材料を集めていろいろなものを開発する、という実にゲームらしい楽しさ(要するにコレクション要素など)を生み出しています。
同じように冒険という点では、フィールドが広くバラエティーに富んでいる(雪山、密林など)という原作らしさの表現が、さまざまな地域をちょっとずつ条件をクリアしながら開いていくという、例えばマリオ64でスターを集めて新しいドアを開いていくようなゲームらしい楽しさを生み出しており
またバトルという点では、大量に出てくる海兵などの雑魚敵をなぎ倒すという原作らしさの中に、「技を使えば使うほど強くなる」という熟練度要素によって雑魚敵を倒すことへのゲームらしい楽しさを生み出しています。
かくいうわけで原作の再現度とゲームとしての面白さを兼ねそろえております。他にも主要メンバーの技や敵ボスキャラ(カクなどの原作の強敵)の技の再現度、敵ボスキャラのチョイスと種類の多さ、キャラの台詞などにおいてはスタッフのワンピースに対する理解度の高さが垣間見えるほど良質です。
良い点はざっとこのようなものです。悪い点も少々。一番言われている悪い点はロードのタイミング。対戦モードの一戦ごとの合間に7~8秒のロードが入れられており、友達と対戦をするとき萎えます。まあ、これは対戦しない人には関係ないのでまだいいですが、一番ひどいのはルフィがギア2に切り替える途中のカットインで一瞬止まること。せっかくカッコいいギア2だというのにがっかりします。また、操作するキャラをチェンジするときにも数秒のロードが入ります。とはいってもどれも、よほどロードが気になる人でなければ問題ないレベルです。
また他にも個人的に気になった悪い点は、ストーリーモードの後半に進むにつれて遠距離戦主体の敵やカウンター攻撃主体の敵など爽快感を阻害する敵ばかりになってくる点とアニメのシーンを再現したゲームオリジナルのCGムービー。前者は難易度を上げるために仕方ないともいえますが、ちょっと攻撃がいやらしすぎる。後者は口の動きと声優の声が合ってなくて不自然な印象を受けました。ゲーム自体のムービーはなかなかいいんですけどね。他にもロードを多用するようなつくりのステージがあったりと不満点はいろいろあるんですが目立ったものはこれくらいで。
総評
よくある感想ですが・・・原作好きなら買い。本当によくあるまとめですいません。でもこのゲームこそこの感想がぴったりです。ゲーム的な面白さのクオリティが高く、かつ原作の再現度も高い。かなり出来のいいアクションアドベンチャーゲームになっています。ただ、あまりゲームとしての目新しさがないことや先ほど挙げた悪い点などあるので完璧なつくりのゲームとはいえませんが、原作であるワンピースという作品に対する製作者の作りこみようは実に素晴らしいものだと思います。初めこのゲームの発表を聞いたときはワンピースという原作でここまでのゲームを作り上げるとは全くもって思いもしませんでした。いい意味で期待を裏切ってくれました。
余談ですが、音楽もなかなかいいです。ワンピースっぽくて。
おすすめ度★★★★★★★☆☆☆
個人的な満足度★★★★★★★★★☆