“うちの人” がピアニストをさせて頂いている
Sグリークラブ。

もうすぐ区の合唱祭です。
お稽古も佳境だよ。


学生時代に合唱をやっていた、
なんて人はほとんどいない。
街の普通のおじさん達です。

だけどすごいんだって。

何が?

「気持ちいいって瞬間がある」
と。
それは
本当に本当にハモッた時。


合唱を長年やっていても
そういう感覚を味わったことのある人
あまりいないんじゃないかな?

感じられる人
少ないんじゃないかな?

「あれを目指してやってるんですけどねガーン
とかなりそれは奇跡に近いこともご承知だ。
“瞬間”じゃなくてその世界が続くことは至難の業だ。


だけどおじさん達は味わったのだ。
そしてトリコになったのだ。

「趣味だから」
と言いながらも
「だけど上手にならなきゃつまらない。」
とお稽古の録音を通勤の間ずっと聞いていたり、
「一生懸命練習するなんてかっこ悪い」
と言いながらも
家族の方に「寝言が歌でした。」
と言われるぐらい陰でやってる。

でもそれこそが
<楽しい>
ことなのだ。
その先の
<もっと楽しい・気持ちいい>のために
自分が何かするのは
<楽しい>なのだ。


「難しいも何もわからないいんですよ」
と言いながら
指揮の先生のお話を喰い付くように聞いて
あーでもないこーでもない
とお互いダメ出ししながら笑ったり、
まずい演奏は途端に渋い顔する。


昨日のお稽古中はあまり納得顔はでなかったけど、
本番はきっときっと
また<気持ちいい>がありますように
と応援するぼくです。