ナナセ(8歳)は、臆病なネコですがとても温厚です。
家に来て1年5カ月ほど経ちますが、今まで威嚇されたことも
引っ掻かれたことも噛まれたこともありません。

一緒に来たヒメ(3歳)は、逆の性格で威嚇はするわ
噛みつくわ、気に入らなければ引っ掻くわ。
もう、わがままし放題なネコです。

しかもヒメは、愛情表現がとても下手なネコですので、
ナナセに対して「ダイスキ!」も「ムカツク!」も「アソボウ!」も
全部抱きついてからの噛みつきになってしまいます。

一方ナナセは、ヒメに対してほとんどの場合が、
逃げるか耐えるか。ケンカになる事は少ないのです。

ヒメの通りすがりに軽くネコパンチするのが、関の山。

じゃあ、このヒメとナナセは仲が悪いのかと言うと
そうでもない。むしろ良い方かもしれない。

ケンカするわけでもなく、ヒメを怖がるわけでもなく、
ご飯と睡眠と人の膝に乗ることしか考えてなさそうな表情。
ナナセを見ているとつくづく平和だなと思います。

何かされてもケンカするのではなく、時には
逃げたり耐えたりするのも平和に生活する知恵なのかなと
ホットカーペットで液体のように寝てるナナセを
見ながらついつい考えてしまいました。