事務作業や集客が大変なリーダーライブですが、
中でも地味に厄介なのがMC。

全くしゃべらないわけにもいかないし、
かといって調子に乗ってMCをとると
だだスベりな状況になるし。

ほとほと困った経験がありました。


今は、幾分マシになりましたが、必ず気を付けてる
ことがあります。それは、

1「誰しも知っている有名な曲」と言わない。
 
 これは結構聞くMCでのフレーズですが、
 聞きに来てもらってるお客さんは、 
 ジャズに精通しているとは限りません。
 ジャズメンの常識は、通用しません。
 どうしても言うならば「ジャズが好きな方には」を
 つけるようにしてます。

2 内輪ネタは絶対言わない。

 これは、レギュラーバンドにありがちなんですが、
 どうしても喋ることがなくなって、内輪ネタに
 なってしまっているバンドを見かけた事があります。
 内容がわからない上に、その時に見せる
 ミュージシャンの素の態度にゾッとしたことがあります。
 どうせなら、お客さんも含めての「内輪」に
 なれるようなMCが良いなと思います。

3 笑わせよう面白いことを言おうと思わない。

 残念ながら、シャベリのプロではありません。
 狙ったら、狙った分だけ外れていきます。
 狙って笑いが取れるのなら、ミュージシャンは
 卒業した方が良いかもしれません。
 過去イタイ目に何度も遭いました。

4 お客さんの反応を気にしない

 人それぞれのライブの聴き方があるかと思います。
 真顔で聞いていても面白いと思って下さる方は
 いるはず。気にし始めると演奏の方も気になって
 くるから、反応を窺うのは精神衛生上よくありません。
 以外とそういう風に聞いて下さる方に限って、
 次のライブも来てくれたりするものなのです。

実際のところ演奏が最高潮に盛り上がって、
お客さんと一体になってれば、MCなんて
何を言ったって面白いのですが、いつも最高の状況
というのは、なかなかありません。

そこで、自分がやった練習方法は、

1 頭の中でリハーサルをすること。
 自分の場合演奏はアドリブできてもMCはできません。
 必ず数日前には、大まかに話す内容を決めて、
 歩いている時や寝る前に頭の中でリハーサルしていました。
 ここでウケるとか観客の反応とかは一切考えません。

2 ラジオを聞く。
 AMを愛聴している自分ですが、そこはガマンして
 FMを聞きました。東京FMとかJ-WAVEとか。
 FMの番組は、一人でしゃべっている事が多く、
 台本以外のフリートークが参考になりました。
 「この前目黒川に行って来たんですけど」と
 話始めたら要チェックして聞いてました。

ちなみに知り合いのボーカリストは、話す事を紙に書いて
譜面台に置いていました。それもまた一つの方法だなと
思い感心しました。もちろんその人のMCは、とても
良かったのを覚えています。

このように色々試行錯誤して、MCをしていたら
話が長いと言われたことがあったので今は短めにしてます。
やっぱり、ミュージシャンは演奏で話すのが一番ですね。