皆様、文字通り死ぬほど暑い中、いかがお過ごしですか?

風鈴が涼やかに聞こえる日本の夏はどこにいったのでしょうか。

と、書きつつ、自分はクーラーがすごく効いた部屋でブログを更新しています。


さて、タイトルにある「10年祭」という単語は、なかなか耳慣れない言葉だと思いますが、

仏教だと、10周忌。神道では、「祭」になります。

なんでも、日本土着の宗教だった神道を仏教を学んで帰って来たお坊さんが体系化したとか。

いわゆる、法事というものに先日参加してきた次第です。神道は法事のこと何て言うんだろう?


「祭」とつくものですから、お供え物はパイナップルにスルメ(徳用)にヒジキにワカメにリンゴにと、

どうも故人を偲ぶっていうものとかけ離れているような感じものがお供え物になります。

もちろん、お葬式にも似たようなものが上がっていました。幕も黒白ではなく、紫(だったかな)と白でした。


久々に会う親戚もいたりして、とは言っても2家族だけですが、賑やかにというと、そうではなく、

至極上品に会は進み、実家に帰りました。


亡くなった人というのは、自分の母親のお父さん、つまり母方のおじいちゃんなのですが、

福島は会津喜多方生まれのおじいちゃんで、会津藩の名残りなのか相当頑固なおじいちゃんでした。

とはいっても孫には甘くて、遊びに行くと必ずスキヤキを出してくれたものです。

でもその当時はスキヤキは、あまりスキではなかったのですが。ごめんなさいね。


そんな大人数で集まった時のおじいちゃんの口癖は、「みんなで食べると何でも美味しい」。

子どもの時は分からなかったけど、今は分かります。

その後、実家みんなでホルモンを食べに行った時に、更に実感しました。


一軒家を持たず、昔ながらの団地に住み、センベイを好み、旅行が好きで、ビデオカメラが趣味で、自分の家から実家まで歩きながら撮影したものを、実家のテレビに映しながら自慢をし、孫の手術とか何かあった時に足しにしてくれとお金を置いていく、そんなおじいちゃんでした。


神道では10年経つと魂が自由になるそうで、どこでも行けるようになるそうです。

祭りの後、ホルモンを食べてた時に、ビールが当たるスクラッチが6枚中4枚当たったのは、おじいちゃんのおかげか、何かか。もちろん、痛烈に酔っ払ったのは言うまでもありません。


やくざではないドラマーの夏の一日でした。

ではでは。