秘密の花園(バーネット)山内玲子、訳

そんなわけでここのところヨーロッパづいてきているので、そんな雰囲気のおはなしがよみたい、と、図書館でかりてきた!

1911年に初版されている有名作〜。バーネットさんははイギリス産まれのアメリカ人。17歳の時に家計を支えるために投書した小説で才能を認められて、その後もずーっと書き続けた人。(小公子、小公女が有名)女性で家族の大黒柱というのがなかった時代だから、その辺ではたたかれたりとか苦労したみたい。

岩波少年文庫で2005年に出ているこれは(新訳)こどもに読みやすいように訳されているかも。
ヨークシャー訛りを日本語に訳す時に、東北弁のイメージだったけどうまくいかず、訳者の旦那さんに教えてもらったということがあとがきにかいてあるけど、旦那さんの出身地は、どこなんだろう(笑)ってそればっかり気になってしまった(笑)〜じゃ、〜しとるんよ、〜しとったらいけん、
大阪よりも西の方だろうけど、愛媛で聞いていた言葉に似ているような、それとも広島弁か?誰か教えて〜(笑)

思っていた以上に素敵なおはなしで、胸がいっぱい!
主人公のメアリは、貴族階級の生まれだけど、全く両親に愛されずに育ち、家政婦たちからも愛されずに育ったから、まあものすごく性格が悪くて、可愛そうになるほど酷い性格。(こういう子が主人公なのって昔書かれたおはなしには珍しいなあと思った)

今でいえばネグレクト。アダルトチルドレンかね。。。

コレラが発生して両親や使用人が亡くなり、インド(父親がイギリス軍の士官で植民地のインドに赴任していた)から、イギリス(ヨークシャー)の超田舎で過ごすことになる,
そこで出会った人たちとヨークシャーの大自然のなかで少しずつ少しずつ心が解れていく、成長してゆく

もうその姿が感動!!

上巻の中盤くらいから、もうやばい。
ああ、メアリは両親が死んでイギリスに来れて本当に良かったねえ!!とおもう。(笑)
そうして、メアリは、ディコンとの出会いでずんずんと優しい気持ちをてにいれて、子どもらしくなってゆく。

お屋敷育ちで同じく超あまやかされまくって捻くれまくって自分は病気なんだと思い込むコリンと出会うことでまたそれぞれに成長。
この時期の子どもたちは仲間が、自然が、栄養が、愛情が、だから必要で、こんなに大事なことなんだとしみじみおもう。


私も
庭が欲しいよー。
にわーだれか庭をください。。。