●●さんにオススメした、


「西の魔女が死んだ」を読んで、私が思ったこと、かいてみました!

ずいぶん前に読んだのに、再読せずに書いてしまい、ちょっと、、、だいぶ、、、変なとこがあるかも、、、


私は、まいの不登校について担当する教員とか、カウンセラー。または、まいとすごーく歳の離れた友人、みたいな目線でこの物語を読みました。

私は、15年くらい、幼児教育関係の現場にいたので、不登校、とかそういうワードに敏感に反応してしまいます。
まず、まい、を捉えるときに、自然と不登校になる子どもは、必ず心に何かしら抱えているものがあるはず、、、まいの、心の中の問題点(成長させるべき点)は、どこかなあ?と思い、読み進めました。

そうしたら、まいってば、心の成長に大きな凸凹のある子で。
中学生といえば、大人の階段を登り始める時期ですけど、まいは、全く、大人な階段の土台さえできていない、子どものままの部分があって。。。

それが、ゲンジさんへの対応に露骨に現れているのだな、と思いました。


まいは、世間知らずのお嬢ちゃんなんだな、っという感じがしましたが、よく分からない、未知の雰囲気の男の人に対して、どう対応するのか、、、例えばまいが、大人の男の人と、全く触れ合わずに育って来てしまった、メンヘラな女の子とすれば、不安からの嫌悪や、物凄い妄想にはしる、ことを理解するのは、そんなに、難しくはないのではないかなあ。と、思いました。


私は、女きょうだいで育ち、父親は仕事仕事でほとんど家にいなかったです。(そんな父は休日は可愛い娘たちにメロメロ。(笑)香川の出身で、ものすごく穏やかな人です。私は、父親以外の男の人とは、ほとんど関わらないで大きくなってしまったので、本当に男の人が苦手なんです。特に、大きな声を出す人がこわくて、未だに、居酒屋とかで、大きな声で話したり、叫んだりしているオジさんは、どんな人にかかわらず、恐怖なんですよ。。。


どんな地域に生まれ育ったか、とか、どんな環境で育ったかによって、オジサンについてこんなに感じ方が違うなんて、面白いですね。



また、こどもの頃、夜暗い中で、押入れに何かいたらどうしよう。と不安になったことはないですか?そんなもの、いるはずもないのに、妄想が膨らみ、ああ、今押入れから出てくる!こわい!みたいな。
それをなんとか自己防衛しようという妄想にはしるわけで、逃げるなり、戦うなりの。


っていう妄想と同じレベルで、まいは幼いです。

まあ、メンヘラまいちゃんの思考は、ちょっとやりすぎ感はあり、おいおい、まいちゃん。。。なんだそれは〜。。。そんな考え方してたら、大きくなって大変だよ?なんて思いながら読みました。


カウンセリングの基本は、どんな子でも一先ず全てを受け入れる。です。年齢の小さい子どもと信頼関係を築くときにも、同じことをします。


西の魔女のおばあちゃんも、どんなまいをも、あたたかく迎えていましたが、その、懐の深さといったら、超人並み。やっぱり魔女だから成せる技かな。と。

この、全てを受け入れようとする姿勢は、見事です。


まいは、おばあちゃんと魔女の修行(おとなの階段の土台作り)をしますが
土台が完成する前に、帰ってしまう。

おばあちゃんは、自身の死でもって、まいの土台作りをなんとか完成へと導いたんだな、と感じました。
メッセージの伝え方が粋だな、さすが魔女だな!って思いました。


まいの、ママについては、おばあちゃんとは、人間の種類が違う、タイプのかた。まいが魔女の修行をせずに、大きくなったのが「ママ」で、魔女の修行をしたまいは、きっと、少し素敵なおとなになることだろうな!
と思いました。

子どもとおとなの境界にいる女の子の精神が、成長していく様を描いていて、凄いなあ。と、感じます。