夫は高校生の頃よく山登りをしていた。

山小屋の番人になりたいくらい山が好きで学校が終わってからも山に泊まりに行ったり、

家の庭にテントを張り山気分を味わっていた。

いつかある日、山で死んだら古い山の友よ伝えてくれ、母親には安らかだったと、男らしく死んだと父親には

息子たちに俺の踏み跡が故郷の岩山に残っていると

伝えてくれ、愛しい妻に俺が帰らなくても生きて行けと、

そんな歌とか

ヒュッテで見る夢なんの夢あなたにささやく恋の夢の詩など

山が好きでもない私に少々ロマンチックを与えてくれた。

結婚してうん十年

ある日、私と結婚した決め手はと思い

夫に「あのーどうして私と結婚したの」

16歳の私を元気な女の子だと思ったから?

夫はだんまり…そこが知りたいと私

困った夫は「成り行き」と答えた

なんじゃそれは 雲を捕まえるような答え

もう少し粘ると笑いながら仕方がないなとゆう感じで

「馬が合うから」と

ロマンのない答え

もっと感動する答えを期待したのに・・・。