赤羽でも独自の存在感を出す小さなお店。
知らなければ絶対入れなさそうな、薄暗く中の見えない佇まい。
意を決してその扉をくぐってみた。

食べたのは馬刺しと桜鍋のみ。
鍋は写真に撮らなかったので馬刺しだけだけど…
これが臭みもなく、牛刺しのように歯切れがよく、でも独特の赤身のうまさがあって、ツンと来るニンニクで頂くと大変おいしい。
親父さんが丁寧に切り込みを入れて叩いて伸ばして盛ってくれる。
歴史のあるお店で、西口で酒を出す店としては最古だというが、その包丁がイトノコのように細くなっているのは、長年使いこんだ証だ。
鍋は野菜がおいしく、苦手の椎茸や茄子も江戸味噌がよく合っていて食べられた。この味噌が本当においしい。
終わった鍋にごはんを入れて味噌を足しておじやにするのだが、これがびっくりするほどうまい。レンジでチンするただの米なのだが。
小さなカウンターで常連客や親父さんが気さくに声をかけてくる、地元の居酒屋といった雰囲気。この親父さんが地元の生き字引のような人で、かつ結構知的好奇心旺盛で話の面白い人だから楽しめる。
料理の腕前にも自信を持っている雰囲気がにじみ出る、なかなか今どき見ない粋なお店だった。