過去に一度来ており、その時はサーブのオペレーションにやや難を感じたが、果たして今回はどうだろうか。
前回はバイトと思しき店員の肉の不案内、無愛想な若干張り詰めた雰囲気の二点で、肉のレベルに見合わない冷めた空気を感じたものだった。
現在は店の方がツイッターで積極的に顔の見える営業スタイルを取っており、精力的な面が見える。雰囲気も変わったのかもしれない。
店の雰囲気はどちらかと言えば静かで洒落ており、所謂焼肉屋の喧騒感がないところは変わっていない。
座席数が少ないので予約が取りにくくなっても困るが、見方によっては寂しく感じられるとも言えるし、落ち着くとも言える。
こちらの売りはコースにある。
基本的にはロースとヒレを中心としたコースからの選択だが、前回来た時にはなかった、ホルモンがなく正肉の種類が多いパターンが新設されていた。
こちらのヒレのコースをチョイスし、アラカルトからタン塩を注文。タンは厚切りタン1枚300円というのがあるが、皿で頼んだ。
オペレーションはだいぶ良くなっていると感じた。説明もちゃんとしていたし、ホスピタリティは向上している。

最初にヒレが出る。真打は最後に来るかと思ったので意外といえば意外だが、あっさり系の部位だからだろうか。
ワサビと醤油を付け、網焼きステーキ感覚で。見ての通りステーキとしても結構厚みがあるので、側面までしっかり焼いて食べる。美味しい。


次に、タンと、赤ミスジ(ちょっと聞きもらした。多分)。その後、トモ三角、内モモ。
揉みダレで出てくるものはなく、ちょちょいと胡椒が振ってあるのみ。
タンは多分、厚切りタンとは別物なんじゃないかな、確認していないけど。
珍しくこちらはタンがこれで1,200円とちょい安めの価格設定なのだが、まあ無難に旨かった。
この中ではトモ三角が得に旨かった。全体的に、赤身傾向が強いがいずれもしっかりした肉の味がして上々。
コース肉はいずれも厚切りで、食べ応えがある。
付け皿にはタレ、レモンダレ、塩があるのだが、これは全部塩が一番合うかな…。
このカットなので、どうしてもステーキっぽい感じになるので、タレにあまり意味を感じなかった。
これに合わせるならもっと濃い方が良いと思うが、僕はなまじそうなるくらいなら塩、もしくはワサビ+醤油で頂きたい。

なお、厚切りのためかこうした切れ込みが入っている。
焼いてしまうのでなくてもいいような気もするが、気を使っているところが垣間見られる部分であろう。

肉の最後はカルビ。見た目からするとゲタだろうか。
個人的にはカルビで締めるということはあまりないので、ヒレが締めの方が嬉しいかな…気になるほどではないけど。
最後、デザートにアイスクリームが出る。さくさくと食べてしまったので1時間ほどでコース終了。
追加しても良いつもりでいたが、ボリューム的にはコースで十分満たされる。結構なものだ。
全体的に赤身傾向が強いラインナップ。これは日に依るのかもしれないが、やはり背肉が出てこないのは寂しい。
また昨今の焼肉の流行を考えると、部位の指定が細かくできないのは弱点になりえる。アラカルトでも大まかにロース、カルビ、などという括りだった。ハラミがないのは少々痛い。
肉は全体的に高いレベルで纏まっているが、焼肉というものの持つどこかジャンクっぽい感じ、パンチといったものとは少々遠い。例えば揉みダレの染みたリブロースのような。
これはネックになるが、一方このステーキっぽさが武器にもなっている。
それを踏まえた個人的な理想としては、盛り合わせセットのようなメニューが充実していると嬉しい。無論そうするとコースのオーダーがなくなってしまうと思うが、もう少しだけ選択の幅が広がってくれた方が、リピートし甲斐がある。