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 散歩に出かけると、道端の所々にクローバーの小さな集団を見かけます。今は白い丸い毛糸玉みたいな花が咲いていて、ほっこりと癒された気持ちになリます。

小さい頃、家のすぐそばに一面クローバーの原っぱがあって、この花を編んで首飾りを作ったり、四つ葉を探したりしていました。

このクローバー、結構どこにでも生えていてお馴染みの植物ですが、実は外来種だそう。

 昔オランダからガラス器を輸入した時、破損防止のために詰め物として使用されていたのが乾燥させたクローバー。

詰草の中に混ざっていた種が落ちて広がったので、詰め物に使われていた草という意味で『白詰草』と言う名前が付けられたそうです。

地元の老舗お菓子屋さんのカステラのCMソングに『遠い昔の長崎に〜 お船に乗ってやって来た。』と言う歌があるのですが、やって来たのはカステラだけではなかったようですね。

遠いヨーロッパからやって来てこの日本の大地に根を下ろし、まるでずっと日本の住人だったように沢山の人のなじみの植物になるって、とても逞しいと思います。

 長女が小学校の低学年の時、こんなことがありました。

長女は発達障害で、言葉も知的な成長も他の子より遅く、彼女より年下のお隣の女の子によく馬鹿にされていました。

そのお隣の子が、長女が嘘をついたと私に言いつけに来ました。お隣の子が言うには、『白詰草は白いのに、Kちゃんはピンクと嘘をついた。』と。

でも我が家の庭に咲いている白詰草の花は、真ん中がほんのり薄いピンク色をしていたのを私は知っていたので、『Kにはピンクに見えたんだと思うよ。』

と言ったら、納得のいかない顔で行ってしまいました。

そしてさらに、私よりかなり年上のご近所の奥様にその事を話したら、『それは白詰草ではなく、赤詰草ではないの?』と言われました。

赤詰草と白詰草は簡単に見分けがつくほど違うのに。

白詰草は白い!そういう先入観から抜けきらないと、真ん中がほんのりピンク色の白詰草の可愛さには出会えない。残念なことです。

 何事も素直な気持ちで目の前の物に向き合うことが大切だと、その方が世界はもっと楽しくて輝きあるものになると、不自由な脳を抱えてても、

素直に一生懸命に毎日を過ごしてる娘に教えてもらった気がした出来事でした。

赤詰草の鮮やかな色とは全く違う、真ん中がほんのり薄いピンク色の白詰草。ぜひ探してみてくださいね。

   読んで下さってあるがとうございました。