ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語(2022)
Dahmer – Monster: The Jeffrey Dahmer Story

ネットフリックスオリジナルドラマ
2年前に視聴者が多かったのを知ってて
気になってたのをようやく見た
要約した感想を言うと虚無感みたいな映像作品で怖いしグロいし悲しい

概要
1978年から1991年にかけて
ミルウォーキー連続虐殺食人鬼と呼ばれる
ジェフリー・ダーマーが起こした
長きに渡る殺人事件を映像化したドラマで
ダーマーを扱った作品はこれを含め
これまでに3~4作品あるそうな
恐らく世界まる見えとかで放送してたと思う

本人の供述によるものを始め
被害者や家族と警察や隣人等の話を忠実に再現していて
実際の音声や記録まで映像として登場
何故これほどまでの事件が野放しになっていたかという社会問題性や公共機関の怠慢
人種問題や性的マイノリティ
パーソナルの問題までを訴えかける内容になっていたと感じた

恐ろしいしやるせないという気持ちになって
何回か目頭が熱くなったし泣いた
ダーマーが何故その事件を引き起こしたのかを
深堀りしたくなって
自分なりに考えたりしたし
やっぱり作中でも言及されていたことなんだけど
極悪人がキャラクターのアイコンの様に
目立ってしまって
被害者とその家族が居た堪れないという考えになるのは至極真っ当な事だと思う
逮捕後のコミック化など

ホラー映画好きで怖いのを楽しむのが個人的に好きでワーキャー言って
でもこの映画のリアルさはとても笑ったりできるものじゃなくて重々しい
これが現実に起こった出来事なのかと想像したら
何故?何故?と疑問点の沼にズブズブと浸かっていくような感覚になった
幼少期の家族間のトラウマや強い喪失感がトリガーになっているように見受けられた
どこかひょうひょうとしている所も逆張り感があって
プライドの高さを表してる気がした
恐らくとしか言いようがないけれど
元々の性質とライフイベントが影響して
良くない方向へと進んでしまったのかもしれない
その様な表現や自分を満たす為の行動しか
出来ないようにも見えたかな?
性癖についても調べたんだけどトラウマやショッキングなことからくる
防衛本能によるものらしく
こんなにあるの?っつーくらい種類が沢山あった

被害者家族の悲痛な想い
加害者家族の葛藤
隣人のおばさんの苦しみ
そしてダーマー自身の深い闇
余談も切なすぎる

イットのペニーワイズのモデルとなった
現実に居たシリアルキラーのジョン・ゲイシーも同じ時代で
死刑執行になるシーンが登場した
どんな時代でも様々な問題や事柄が
次の世代に影響を及ぼしたり改善の余地を必要とするけれど
この事件が与えた悲しみと影響は計り知れないだろうなと感じた
役者陣が演技うま過ぎだろ
なんか知らんけど賞も受賞してるっぽい

予告