ソンブルとの決戦はまもなく

 

マルスと語らう神竜は

マルスの体が消えかかっていることに気づく

実体を持たない紋章士たちは

異界への扉が開いたことで

その姿を保つことが

難しい

そして異界への扉を閉じたとしても

その衝撃で

姿は消えてしまうという

 

この戦いがマルスたちといられる

最後である事を知り

悲しむ神竜だが

世界の平和のため

悲しみを乗り越え

戦う決意をする

 

マルスも

最後まで神竜の力になる

という約束を果たすため

ともに戦おうと誓う

 

ソンブルが現れ

ここに神竜たちが

来れたことに驚きを隠せない

 

神竜は異界への侵攻をさせない

邪竜ソンブルを倒すと宣言するが

 

ソンブルの真の目的は

異界侵攻ではなく

かつて自分の指輪にいた

紋章士と

再び会う事だという

 

ソンブルも家族を滅ぼされ

異界へと追放された

この世界の外の

存在だという

追放された時に

紋章士が宿る指輪とともに

この世界に

来ることになったという

 

ソンブルが邪竜であったため

その紋章士と意思疎通を図る事は出来なかった

幼いソンブルを助けてくれる

人が現れたため

気づくと紋章士は

消えてしまい

その後、姿を現すことはなかったという

 

神竜は紋章士の本心は

わからないが

きっと人と関われたソンブルを見て

安心して

消えたのではと推測するが

 

ソンブルは一人で戦えと言う

啓示をくれたと

別の解釈をしていた

 

マルスは紋章士は

世界の破壊を望むものではない

ソンブルの勘違いだと言うが

 

力を得たソンブルは

異界に行き確かめればよい、と

そして神竜と戦う事になる

 

ソンブルはただ野蛮なだけでなく賢い

彼はまず

異界の扉を閉じることを始めた

 

思いもよらないソンブルの行動に

紋章士たちは次々と

姿を消していく

 

紋章士が消え

優勢になったソンブルは

この世界ごと消し去ると

うそぶく

 

望みを捨てる事をしない神竜は

再び紋章士を顕現

 

神竜の力により

顕現された紋章士たちは

 

神竜たちと供に

ソンブルに立ち向かう

 

ソンブル撃破

兎に角、ソンブル撃破!

 

ソンブルは破れ

最後の時を迎えようとする

 

ソンブルが一人でいる事を望んだのに

何故、その紋章士に

会いたいのか神竜が問うと

 

ソンブルも

一人寂しかったのだろう

会いたいがために

何度も呪文で

紋章士を呼んだが

姿を現してくれなかった

 

最後にもう一度

紋章士を呼んでみたらと

神竜に言われ

 

呪文を言うと

 

ソンブルの前に

消えた紋章士が現れた

それを見て

微笑むソンブル

 

ソンブルは紋章士と

最後のエンゲージをして

 

この世界から

消えてしまう・・・

 

ソンブルに勝った神竜たちは

この地を後にする

 

異界への扉が

閉じかけている今

紋章士たちの

姿も消えかかっていく

 

マルスは

神竜に皆を守ってくれと願う

 

力強く頷く神竜

 

ともに戦った仲間たちも現れ

 

泣くなと言うシグルド

 

最後は笑顔で別れようというマルス

 

笑顔で紋章士たちに

感謝する神竜たち

 

彼らも笑いながら

世界から姿を消してしまった

 

暫くして

神竜は神竜王となるため

戴冠式に臨むことに

 

当日、神竜は紋章士の間に行き

指輪たちに話しかける

 

呪文を唱えても

もう紋章士は

姿を現さない

 

そんなことは

わかっているのだが

また会いたいと思う

気持ちを

隠すことはできない

 

戴冠式の時間が迫り

神竜を呼びに来た

仲間たちと供に

紋章士の間を

後にする

 

姿こそ見えないが

紋章士は

やはり

指輪に宿っていて

 

いつも

皆を見守っている・・・