2つのアドバイス | 一皮むける“自分軸”の確立法

2つのアドバイス

おはようございます。

自分大好きサポーターの“やまま”こと山口雅史です。





その日のテーマは、

「10年後の自分、10年後の夢」を描くでした。


42歳の男性の受講者は、

今の仕事の延長に過ぎない10年後を描き、


「勇気がないので・・・・」と、

講師である私に、ちょっと自嘲気味に話しかけてきます。


これは、あるIT関連企業で先週実施した

キャリアセミナーでの一コマです。



この男性に対して、私はこう伝えました。


「将来は、何が起こるかわからない。

来週、あなたは人生を揺るがすような人物に出会うかもしれない。

だから、未来を描く時、

今の立場や能力に規定される必要はない」


これが一つ目のアドバイスです。

その男性が、やけに悔しそうにしていたので、そう伝えました。



実は、本当にそれで良かったのか、

どこか釈然としない気持ちをもったままセミナーを終えました。


宿泊先のホテルに戻り、

起こった出来事を一人で反芻してみました。


そして、その時に、自分に降りてきたのは、

こんな思いです。


“その男性が、今の延長で自分の将来を描いたことの

意味を問うても良かったのではないか・・・・”と。


“この方だって、したいことが全くないのなら、

きっと10年後としては描かなかったんじゃないか・・・・”と。


もし、このことに、発言を聞いたその時点で気づいていれば、

こんな風にアドバイスしたはずです。


「今の仕事の延長として未来を描いたのは、

今の仕事の中に、あなたのしたいことがあるからかもしれません。

それを見つめてみませんか」


考えてみると、こんな二つ目のアドバイスも、

有りだったような気がしてきます。


どちらのアドバイスが正解かは、

これからのこの男性の人生だけが知っているのだと思います。


ただ、最終的にこの男性は、

“今の仕事の延長”として描いた未来を変えませんでした。


それだけに、二つ目のアドバイスをして、

彼の後押しをした方が良かったのではないかと思えてきました。


起こっていることを

そのまま肯定的に捉えることは、とても大切です。


日頃、セミナーで講師として話しているはずなのに、

自分自身でワナに引っかかってしまったようです。


勉強の機会をいただいた貴重な出来事でした。


今日も最後までお読みくださり、

ありがとうございます。