試着フェア開催の日までの会話
ばあば「かつらって昔は事務所に売りに来る人がいてねえ。みんな買ってあそんでたわ。私はショートのかつらかったわねえ。でも今買ってる人いるのかねえ」
私「今はウィッグっていうんだよ。若い子でもパッとかぶってさっとヘアスタイル変えたりするんだよ。」
心変わりしないように会話には気を付けていた。
私はというと・・今まで私は迷惑をかけ続けていたので、何かお返しがしたかった。でもばあばは何か欲しいものないか聞いても、何もないという。みんなのご飯のおかずがちょっとおいしくなるだけだった。今回私がウィッグを買ってあげたい・・・そう思ってウィッグの値段やお店を調べていたのだが・・・
まあ高いのなんのって素で目ん玉飛び出たわ
若い子だったら髪自体に艶もあるだろうから、安っぽいやつでもかつらと分からない。わかったとしてもファッションの一環なので、そんなに違和感はないだろう。
でも高齢者の禿を隠し、かつらと絶対にバレてはいけない、そんなかつらが欲しいのだ。
だから安いのだって10マンはかかってしまうちょっとひるんだ私・・・ばあば心変わりしないかな・・とちょっぴり思ったのは内緒
フェア当日。
私「早くしないとお菓子なくなっちゃうかな」あくまでお菓子推しで言う。
ばあば「そうだね。帰りが遅くなるのも嫌だから早くいくか」
ばあばとこにちゃんと私、車でGO予定より遅くついたけど開店三十分で到着。
さあ行くぞ。娘と手をつないだばあばは足取りも軽かった
続く・・