子供のアトピー | にこにこ鍼灸治療院のブログ

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辛い日々より快楽な日々へ。鍼灸で身体にアプローチ。
東洋医学の理論で施術。様々な症状に対して根本から治療をします。このブログではプライベートなことを中心に書いていきます。
治療などについては
https://2525sinkyu.comを参照。

今回のコラムは鍼灸治療の症例(子供のアトピー)です。

症例を挙げる前に1つだけ注意して欲しいことがあります。それは「 施術効果には個人差があることです。 」

治療院を選ぶ際に1つ参考にして頂ければと思います。


【 症例1 男 3歳 】
■予診票からの患者様の情報
生まれて間もなくアトピーになる。現在の状態は顔が赤くひっかき傷があります。アトピーの症状が悪化するのはイライラしたとき、外遊びをしたとき、泣いた時になります。アレルギーの検査でIgE抗体が900あるとのこと。なお食物アレルギーもあるとのこと。薬は抗アレルギー薬(アレロック)を服用中とのこと。

■東洋医学の観点からみた患者様の状態
どんなお子様でも同じですが、3歳くらいまではまず治療院の雰囲気に慣れることが一番大事です。何故なら来て頂かないことには何ともならないからです。もう少し慣れてきてから詳しく見ていきます。
■治療方針と治療経過について
治療方針は施術時間を5分以内に全身に小児鍼を施すことです。時間のかけすぎは却って鍼の刺激が強すぎてお子様が疲れてしまったり発熱したりする要因になるからです。
治療経過は初検日より3日後(通算2回目)には顔の赤みは少し落ち着いている。施術内容に変更なし。施術後、母親よりステロイドのことについて尋ねられたので以下のように答えた。「理想はステロイドを塗らないほうが良いが、どうしてもかゆい時は使用して下さい。」というと何か納得されていない感じでした。施術後次回の予約を1週間後にしました。初検日より10日後(通算3回目)咳が出ている、風邪をひいているみたいと病院で言われ、様子をみたいと言われた。しかし、その後施術以来の電話はありません。

■考察
この症例は2回しか施術ができませんでした。その理由としてお母さんに説明はしたものの納得されなかったのではないかと推測できます。何が良くなかったかと考えると薬(ステロイド)の使用についての相談された時に納得させるだけの回答ができなかったのではと思います。「薬は根本的には治すことはできない(ステロイド薬は症状を抑える作用がある)ので、できたら薬を塗るのは止めて、当院の治療に任せておきなさい」と言えば安心されたかもしれないと思うことがありますが、基本処方箋で頂いた薬については担当の医師または薬剤師の先生に相談して頂くように当院では説明しております。(医師の処方箋については法律により鍼灸師は口出しできない為。)