先日、
随分前から知っていた同業会社の社長さんが、
持続化給付金の申請の仕方を教えて欲しいと事務所に私一人の時やって来られた。
来られたとは言っても、
最初は何処のどなたなのか全くわからず、
誰よ?このオジサン???という塩対応をしてしまった。
言い訳になってしまうが、
以前は3桁の体重を誇る巨漢だったのに、
目の前にいるのは似ても似つかない普通体型のひとだったんだもん。
仕方ないよね。
まぁ、上がってください。どうぞどうぞ。
とスリッパを差し出すと、
『手足が痺れてしまっててね。
スリッパを履くと危ないからこのままで良いです。』
かなりの巨漢だったから脳梗塞か脳溢血?でも起こしたのかしら???
なんて事を考えながら申請の仕方を一通りレクチャーした。
主人が戻ってきてから件の社長さんが来られた事。
誰か分からないほど痩せていた事。
手足が痺れてスリッパも履けない事を話し、
脳梗塞かなんかの後遺症かな?と聞くと、
『いや、そうじゃないよ。
ステージの悪い大腸ガンで危なかったらしいよ。』
それを聞いて アッ! と気付いてしまった。
あっちの抗がん剤をつかったんだ!!!
やっぱり痺れが残って、
しかもそれが深刻な痺れなんだな‥‥‥。
そう思った。
私の抗がん剤を決める時主治医が言った言葉。
『リンパ節に転移があったから化学的治療を追加した方がいいと思うんだ。
(化学的治療の表を見せられながら)あなたの場合だと、
これ(上から3番目)かこれ(上から4番目)になると思うんだけど‥‥‥。
これ(上から3番目)はかなりの確率で手足に痺れが残る後遺症が副作用として出るんだよ。
効果の実績としては数%上だけど、
あなたはまだ若いしお母さんだからご飯の支度とかもあるよね?
手が痺れて包丁が握れないなんて事になると困るだろうから、
オレはこっち(上から4番目)の方がいいと思うんだ。
たった数%のために一生後遺症に苦しむのはね、
余命から考えても避けた方が良いと思うんだよ。
こっち(4番目)は飲み薬だから何度も病院に来なくて良いしね。
どう思う?』
そう聞かれたんだった。
確実な方が良いんじゃない?
数%だって大きいよ???
一瞬そうも思ったけど、
自分の奥さんにだったらどっちすすめる?と質問すると、
『断然こっち(4番目)』
そう言われて主治医の決めたUFT+ユーゼルの服薬に決めたんだった。
ありがとう!!!
O先生!!!!!
先生の言う通りにして良かったよ。
抗がん剤服用当時は、
掌の皮が薄くなっておにぎり作るのが激痛だったり、
足の指まで逆剥けになっちゃって痛かったり、
指先が真っ黒になっちゃって悲しかったりしたけど、
服用が終わってしばらくしたらきれいさっぱり治って、
今は全くの元どおり。
そして今も再発転移なく私は元気に生きてる。
直接お礼を言えなくて残念だけど、
本当にお世話になりました!
助けていただいて有難うございます!
先生に助けていただいた命を粗末にはしません!
先生に受けた恩を先生には返せないけど、
たとえほんの少しだけでも、
他の誰かに返していきます!
先生のお顔も声も話し方も全部覚えてますよ。
お会いしたいけど、
会わない方が健康な証拠だものねー。
頑張ります!