水や水素の話をしたので

ついでのお話。

水素原子は　一つの陽子（中性子がいる場合もある）の回りを

一つの電子が飛んでいますが

電子が飛んでいって　イオン化すると

なんと　陽子　になってしまいます。（ホントはちょっと違うようですが　まあ　おんなじ雰囲気です。　中性子が入ってるときもあるし　とかゆうと長くなるので）

水素イオンの　核　（陽子＋アルファ）　の大きさを

ドッチボール位とすると

水素原子の　大きさは　直径　６００ｍ　の　球体

位になります。（スカイツリーの真ん中で　ドッチボールを

持っている　風景を　考えてください）

物　は　硬いように見えても

それは　電子が飛び回っているので　その

電子雲に弾かれて　中が詰まっているように思いますが

実は　空間だらけなのです。

どれくらい　空間か　というと

太陽が　大きな圧力で　電子の飛ぶ隙間がないほどの星になると

（中性子星）　半径は　７ｋｍ　くらいの球体になるとか

太陽の重さの星でも　

大きさは　須賀川市の中に　すっぽり入ります。

それくらい　物は　スカスカです。

それは金属でも同じです。

私は　１回目の学生の頃

溶接工学研究所（今の　接合科学研究所）　で　ゼミを

とっていました。

そのときしていたのが　溶接割れ　の研究です。

溶接をすると　高温で水が　プラズマ化するので

水が分解して　水素の核　が　金属の中に

入ってしまいます。

その水素が　金属の中に入ると

滑る　障子　の　溝に　小石が挟まってるのと同じで

金属の滑りが悪くなり

金属の脆化が起こります。

その　金属の脆化は　時間とともに　水素が抜けていくので

抜けきると　収まるのですが　（そのために温めたりもします）

水素タンク　なんかだと

どんどん　金属中に水素が供給されるので

（水素の入った風船　風船の中の水素は小さいので　どんどん抜けていき　そのうち　おちてきますが。金属でも同じようなことが置きます）

脆化したまま　になります。

（溶接でなければそんなにたくさんの水素がいっぺんに入り込まないとは思いますが）

この頃

水素自動車や　燃料電池車　など

水素の話題を聞くことが多いですが

タンクには　５００気圧もの水素を入れるということで

水素脆化が起こって　タンクの割れがはっせいしないのかなあ

などと　危惧しています。

いまは　なんか　うまい方法ができたのでしょうか。

水素は

生物的にも　化学的にも　物理的にも

ほんとに面白い。

変なやつです。

粒と空間