対角線は純粋に分割だけではなく、分割線をグリットとして作図に利用します。パース上でも対角線が引けるからです。イラスト・文字付ボックスの作図を通して解説します。図1はボックスの左右の立面図と対角線を描きく会えた立面図です。
対角線を描き加えることで各画像のレイアウト位置関係が対角線と合わせることで明確になります。この位置関係をもとに画像をパースに写し取ります。
下記の図2はボックスの作画過程です。順を追って解説します。
①正六面体の下絵を描く
フリーハンドで消失点を意識しながら各面が正方形に見えるようスケッチを進める。
②左右の消失点を確定する
下絵を練りゴム等で薄くして定規を使い左右の消失点の位置を決めて線を引きなおす。
③対角線を引く
まずは2本の対角線で面の中心を求めます。中心の交点を起点に垂直線と水平線を引き面を4分割します。にします。4分割した面に対しても対角線を加えます。立面図に対角線を加えた図と同じ関係になります。
④対角線のグリットマスをもとに下絵を描く
立面図に対角線を加えた図と同じ位置になるよう、対角線と画像を確認しながらパース上に写し取ります。
⑤下図の上から線画をトレース
下図の上からトレッシングペーパーを重ねてペンもしくは鉛筆などで立面図と同じ線をトレースします。
余分な線は無くすっきりと画像を含めた本体が描けました。
⑥色付け仕上げ
立面図に描かれた画像と同じ色を描き加えれば完成で。ボックスの立体感を出すために影を描き加えます。影の位置はイメージで結構です。立面図が立体になりそのボックスのイメージ直接理解できる絵の完成です。これがパースです。
次回は5回目 対角線を利用した正六面体の分割で対角線を使ったパース作図法と今回の作図法(対角線によるグリットマスを利用)を合わせてもう少し複雑な対象の作図を解説します。