奥行きは定規を使って直接測れません。測れるのは平面のみです。でも傾いた面(奥行のある面)を図法を用いて分割することが出来ます。対角線は奥行きを測る重要な手段です。

簡単な図法対角線をお話します。正方形で考えてみましょう。正方形の四隅を線で結び対角線を引きます。対角線の交点はその正方形の中心になります。その中心を通る垂線を引けば左右に等分に分割、水平に引けば縦に等分に分割。とても分かりやすい分割です。縦横引けば四角は等分に四分割されたことになります。分割された四角をそれぞれ分割すると全部で16分割ですどれも同じ大きさなのでどの辺も同じ長さになります。縦の辺は均等に4分割、横の辺も4分割になります。

対角線の分割

この分割された正方形をもう少し、詳しく見てください、縦軸の分割線は対角線を境に横軸の分割線になります。つまり縦辺の分割は対角線を介して横辺の分割と移行します。 任意に分割した縦線も横線へと移行することが出来ます。

対角線による分割の移行

この図法は傾いた面(奥行きのある面)にもそのまま当てはまります。縦辺に定規にすればその長さが奥行きに移行します。つまり測れるということになります。

パース上での対角線

縦軸に寸法をとれば対角線を通して奥行きを測ることが出来ます。パースを描くうえでとても重宝な上限手段になります。又簡単なスケッチにおいても対角線はフリーハンドでも引けるのでおおむね正確に分割できます。次のもう一つの分割である線分の分割があります。次回