空間は直接定規で測れません。なぜなら奥行きを測る道具がありません。でも空間における正面の平面は定規で測れます。なぜなら奥行きのない平面だからです。

 日常何気なく見ている目の前の風景の中で正面を向いた平面に気を留めたことはありますか。厳密に言うと水平線と平行な面と言うことになます。なぜかまた水平線が出てきました。色々と関わってくる大事なワードです。正面に立つ。少しでも首を振れはもう正面ではありません。図法上厳密に設定した条件かもしれません。これが空間を測るときとても重要な要素になります。空間においての正面性は特殊な位置あると言えます。見渡す限りの奥行き空間の中でただ一つの奥行きの無い平面だということです。奥行きがないということは測れるということです。寸法表現を目的にしているものにとってとても大事な手段になります。その関係は見ている人(視点)に対して真正面に対峙する平面ということです。対峙する平面上にあるものは縮尺さえ合えばすべて正確に定規で測れるということです。空間において正面の平面のみ寸法が測れると言うことです。見ている位置から奥行きは測れません。測れる面があるということはとても大事なことです。正面に立った透明な窓ガラス窓を想像してみてください。ガラス越しに風景が見えます。ガラス面に接している箇所は直接測れますがガラス面から離れればもう測れません。とりあえず正面の平面は定規で直接測れる。ということです。奥行きを測る手段は透視図法に頼ることになります。ここで重要なことが一つ垂直線は奥行きがないので測れます。これもとても大事な要素です。

空間における正面は測れます。