大人の本だと、いちばんの感心事がどうしても人と人の関係みたいなとこだけにいってしまいがちになるけれども、子どもの本はちがう。人に対する関係と同じように、動物に対する関係とか、川に対する関係とか、お月さまに対する関係とか、さまざまな物と深い関係が結べて、しかもそれはとても大切なんですね。
(長田 弘 「子どもの本の森へ」)
コンにちは。
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心に残った本をご紹介しています
今日は梅雨空の合間の晴れた空。
そんな本日は初夏にむけて、がっつり児童文学のご紹介♪
自由にのびのびと書かれたファンタジックな児童文学です。
お父さんが登場するのですけどね、このお父さんがとってもいい感じなんです♪
楽しい時も悲しい時も寄り添ってくれて。
子どもの心をなくしてない人なんですね。
それからラストに別れの体験があるのですが、ペットロスの経験がある方には沁みるんじゃないかな。
子どもの世界にもいろんな別れがあります。でも現実にはそこから一歩ずつ歩みださねばなりません。
なかなか厳しく難しいことですが、悲しみを越えて、生きていればこそめぐり合えるその先に用意された再びの出会いと喜び
コマツシンヤさんのイラストがとっても可愛らしい児童書です
コマツシンヤさんの絵は夏にぴったり。
以前にご紹介したこちらの本たちもすごくオススメ。
初夏にむけてぜひ読んでみてください。
美しいイラストの世界観に惹き込まれますよ。
では最後に、冒頭文でご紹介した「子どもの本の森へ」から。
この本は、詩人・児童文学者の長田弘さんと心理学者の河合隼雄さんが、子どもの本をいくつか具体的に取り上げながら対話していく本です。
子どもの本というのは「読まなきゃいけない」本というんじゃないんですね。そうじゃなくて「読みたい」とずっと心にのこっている本。…装丁、タイトル、さし絵、人物や物の名前、言葉のリズム、そういうもの全部が、子どもの本では意味をもってるんですよね。そうして喚起されるイメージから読んでいゆく。(長田)子どもの本は、いろんなものが作用してくる。ですから、ともかく手に入れて、置いておくのがいいのです。…子どもの本に語られる「真実」は、人間のたましいに直接作用してくる。(河合)
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