これらのわたくしのおはなしは、みんな森や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。ほんたうに、かしはばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるへながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。ほんたうにもう、どうしてもこんなことがあるやうでしかたないといふことを、わたくしはそのとほり書いたまでです。
(宮澤賢治 「注文の多い料理店」序文)
コンにちは。
銀ぎつねのブログへようこそ~
心に残った本をご紹介しています。
前回は安房直子さんの文庫をご紹介しました。
今日は同じく安房さんの、今の季節にピッタリな素敵絵本三冊です
画家の南塚直子さんとのゴールデンコラボ
安房直子が、その作家としてのキャリアの最初から書き続けていた雑誌は「目白児童文学」で、毎年十二月の締め切りに合わせ、原稿料なしでするこの仕事を、彼女はことのほか楽しんでいた。そして、死の直前にも、彼女はその29号のための原稿を編集部に届けていたことが知られている。それが、「うぐいす」で、死後の1995年に、小峰書店より絵本として刊行される。(「心が織りなすファンタジー 安房直子の領域」)より
「うぐいす」に似たような展開ですが、たぐいまれな魔法で寂しさをすくいとる安房さんの手腕が光ります。
年齢をこえて心の寂しさのドアをノックされるような、静かに春を彩る花々にそっといやされるお話で、安房さんのファンタジーの世界が凝縮されている三冊。
連休の方も多いと思いますが、コロナの影響で自宅で過ごされる方も多いのでしょうね。
おうち時間もいいですよね♪
素敵な週末をお過ごしくださいね。
あ、私はこれから仕事でした!
安房さんの絵本を見返したおかげで、ほのぼのしすぎちゃいました笑
帰ったらゆっくり読書などしたいと思います。
では、また。
うぐいす (絵童話・しぜんのいのち) 600円 Amazon |
たんぽぽ色のリボン (絵童話・しぜんのいのち) 296円 Amazon |
やさしいたんぽぽ (にじいろえほん) 1,620円 Amazon |
安房直子ファン必見の書です!
こころが織りなすファンタジー―安房直子の領域 (てらいんくの評論) 2,530円 Amazon |
わたしの出会った作家と作品―児童文学論集 3,080円 Amazon |
ポチリとしていただけると励みになります。
↓ ↓ ↓