ナウシカの言葉を借りれば、宮崎の作品は「闇の中のまたたく光」にほかならないのです。
(スーザン・ネイピア 「ミヤザキワールド」)
※記事の最後の方にテレビ番組の宣伝追記しています。歌舞伎の舞台「ナウシカ」のドキュメンタリー番組です。新春1/4放送予定。
ある日、本屋パトロールにて。
またまた大好きなジブリ関連でおもしろい本を発見してしまいました
大興奮
アニメクイーンの異名をとる教授で、宮崎駿氏が手がけた『ルパン三世カリオストロの城』から『風立ちぬ』までの11の長編映画と、漫画版『風の谷のナウシカ』を徹底解剖。監督の人生と芸術との知られざる関わりを解き明かす本。映像作品、膨大な日本語と欧文文献を8年がかりで徹底研究。監督本人とジブリ関係者への直接インタビュー、大学で教える宮崎駿ゼミでの知見も踏まえ、「光と闇」がせめぎ合う「ミヤザキワールド」の魅力に迫ります。(巻頭文より)
外国人の著者はなぜ日本の監督の作品にこんなに惹かれたのか…
その主な理由です。
書店で監督と加藤登紀子さん(「紅の豚」のジーナの声優)の対談集を収録した画集をみつけて興味を惹かれた。
監督のゼミが学校全体で最も人気の高いコースとなったことへの興味
自らのゼミの多くの学生の、監督の映画をみた印象的な感想への興味。
監督の強烈な個性にうつしだされる、豊かな想像力に裏付けられた共感能力への興味。
等々。。。
そして、各作品を深く掘り下げながら、監督の芸術を「闇と光の両面から生じたもの」と位置づけています。
闇の側は、大厄災を引き起こすことさえ可能な人々の心の闇を理解する監督の能力。それらの要因として
・母親の病気
・戦時中の幼少時代
・終戦直後の思春期という極限状態。
・大戦前後の時代の道徳的な選択に伴う大きな困難。
などを挙げています。
一方、光の面は、
・創造力に富んだ共感能力。
・喜びと美を描き出す手腕。
など。
その背景には幅広い児童文学の読書体験があると語っています。
(世界で最も内容豊かで奥深い物語や文学作品は主に児童文学のジャンルで生まれていると著者は考えており、その点大いに賛成です)
著者は監督が選んだ50冊の児童文学作品のことを、「その多くが自分の子供時代の愛読書であった」と驚いています。
生まれた場所や育った環境が、これほど懸け離れているにもかかわらず、彼があらゆる文化から生まれた文学作品を愛せることを知って、私は監督との間に深い絆を感じるようになったのです。
あらゆる方面から人間、宮崎駿とその作品を研究しつくしたこの本は、日本語以外に、ロシア語、アラビア語、中国語、韓国語に翻訳されることが決まっているそう。
思いがけずみつけた大好きなジブリ関連本。
とても興味を掻き立てられた大満足の一冊でした。
さて、ここからは…
12/6~12/25まで新橋演舞場にて上演された中村屋の新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」のことを。。。
テレビで特集されていました。
(この歌舞伎は現在は上演終了しています)
実際の舞台を観たわけじゃないけど、メイキングのテレビの特集だけでも楽しませてもらいました。
セットも衣装も全てイチから作るSFファンタジー。
原作ファン、歌舞伎ファン双方を納得させなければならない前代未聞の挑戦だったとか。
新しい世界に果敢に挑戦した歌舞伎役者たち。どんな物語も懐深くとりこんでしまうのが、歌舞伎の大きさなのだとか。
「ナウシカ」。
時代や世代を越えて様々な形で愛される物語であってほしいです
冒頭文じゃないですけど。。。
ジブリの作品はいつみても私は本当に夢と勇気をもらいます。
多感な10代の頃でも、すっかりいい年の大人になった今でも。
うふふ。
ジブリ好きだから、また関連で書いちゃうかも~♪
いよいよ年の瀬。
仕事の方はようやく本日(って、もう昨日だ)仕事納めを迎え、、、
年末って言っても、プライベートも過去最高に身辺バタバタしててあまり実感ないですが…。
今月は変化のスピードが速く、ふり幅も大きい。
土日もなく、早朝から夜までノンストップで活動の日々でした。
せめてお休みの間は好きな本をゆっくり読みたいなー
でも断捨離も気になる!
皆さま、穏やかでよいお年をお迎えくださいね
それでは今日はこのへんで。
ご訪問ありがとうございました。