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電気機関車に搭載された「スタイラス電動機」の制御技術である「VVVF」から派生した家庭用電化製品で最初に投入されたのが、「エアコン」でした。
従来の「一体型エアコン(当時は冷房機能のみ)」へ、直流直巻電動機(モーター)を使用していましたので、電圧の高低で冷房機能をコントロールするものでした。
電圧の調整だけでコントロールできるのですが、電力を過剰消費してしまうという欠点がありました。
石油ショック以来提唱された「省エネルギー」の流れに呼応させる技術が「VVVF(インバーター)」技術だったのです。
ただ、家庭用に小型化したとはいえ、一体型にまとめるのは困難で、室外機と室内機に分離し、室外機にスタイラス電動機を搭載し、「VVVF」で制御する方式にまとまったのです。
その方式を最初に開発したのが、「日立製作所」で家庭用エアコンの名称が「白くま君」でした。
次に「三菱電機」が続き「霧が峰」が発売されました。
東芝もこの流れに乗り「大清快」シリーズが発売されました。
元はと言えば「EF200型電気機関車」が「バカ力」過ぎて21両しか採用されないという「大失敗」から産まれた技術応用ですが。