Apple は2011年の第4四半期、iPhone 単体で Microsoft の全製品を上回る売り上げをあげた。
iPhone を止めるものはいないのだろうか。
いまのところはちょっと見当たらない。だが、今年はこれからとんでもない機能を搭載した「スーパースマートフォン」が続々登場してくる。
今日は、iPhone を倒せるかもしれない、とんでもない性能を持ったスーパースマートフォンを紹介したい。
スーパースマートフォン No.1: Nokia 808 PureView
とんでも機能:4,100万画素カメラ
400万画素のミスタイプではない。Nokia の「808 PureView」は、4,100万画素のカメラを搭載した Symbian ベースのスマートフォンだ。この画素数は、プロの写真家も利用する Canon の「EOS 5D Mark II」のおよそ2倍。iPhone 4S のおよそ5倍だ。
Nokia はオーバーサンプリング技術「PureView」を活用することで、高品質の画像撮影を可能にした。同技術では、7ピクセル分のデータを1ピクセルのイメージにまとめることで、ノイズの少ない画像を提供可能としている。これは特に、高感度撮影時には有効だ。
これを実現したのは、1/1.2インチという大型サイズのセンサーの採用だ。これは、一般的なスマートフォンのおよそ4倍のサイズ。808 PureView では、このサイズを活かして画質を損ねずにデジタルズーム行う機能も提供する。また、1,920×1,080 の HD 動画の撮影も可能だ。
携帯電話でも美しい写真を撮りたいと思う人にとっては、808 PureView は魅力的な選択肢となるだろう。発売は5月に予定されており、価格は600ドル前後と見られている。もう少し待てるという人は、今後予定されている Windows Phone 版を待つのもよいだろう。
スーパースマートフォン No.2 : Samsung Galaxy Beam
とんでも機能: プロジェクター内蔵
Samsung の「Galaxy Beam」は、出先でプレゼンを行うことが多いビジネスマンにはうれしいモデルだ。通常は、Android スマートフォンとして利用できる。だが、プレゼンをする必要がある場合には、この電話を取り出して PowerPoint のプレゼンテーションを壁などに投影できるのだ。最大輝度は15ルーメン。50インチサイズのワイドスクリーン表示が可能だ
このスマートフォンが活躍をするのは、ビジネスの場面に限らない。大人数で写真やビデオを見るのにも利用できるだろう。
プレゼンをする機会の多い人にとって、Galaxy Beam は、iPhone よりも良い選択肢となるかもしれない。
Galaxy Beam は、米国では今年の夏に発売予定だ。
スーパースマートフォン No.3 : ASUS Padfone
とんでも機能: スマートフォンであり、タブレットであり、ノート PC でもある
スマートフォンのもつパワーは、すでにタブレットやノート PC と同じレベルに達している。
ASUS の「Padfone」は、Android ベースのスマートフォン。だが、プラグインすることで、iPad と同じ10.1インチサイズのタブレットとして利用可能になる。タブレットとして使う場合でも、エンジンとして使われるのはスマートフォンの部分なのだ。
Padfone に搭載されているのは、最新版の Android OS「Ice Cream Sandwich」。画面サイズに応じてアプリの画面が拡大縮小するというこの OS の長所を活かした設計となっている。
さらに Padfone には、フルサイズのキーボードを接続できる。こうすると、このスマートフォンはフル機能を持つノート PC にしか見えない。それでも、エンジンとなっているのは、スマートフォンの部分なのだ。
ガジェット好きのモバイルユーザーは、スマートフォンとタブレットとノート PC のすべてを保有している。だが、Padfone を購入すれば、1台でこれらすべてをまかなうことができる。価格はまだ公表されていないが、おそらく、iPhone と iPad と MacBook Air を全部買うよりは安いだろう。
スーパースマートフォン No.4 : Lumigon T2
とんでも機能:ジェスチャーを利用したユニバーサルリモコン
デンマーク企業 Lumingon は、「T2」と呼ばれる Android フォンの出荷を計画している。T2 は、ユニバーサル リモート コントロールの機能を持っている。
既存のリモコンを T2 に向けてボタンを押せば、T2 はそのリモコンの機能を学習する。学習後は、T2 を専用リモコン同様に利用し、テレビのチャンネルを変えたり、エアコンのスイッチを入れたりできるようになる。
T2 は、Wii のリモコンと同じようにジェスチャーに対応している。例えば、テレビを見ているときに T2 を持ち上げれば、テレビの音量を上げることができるし、CDを聞いているときに T2 を右に動かせば、次の曲に移動できる。
T2 は北欧諸国で今年の末に出荷され、その後世界各国でも販売開始の予定。
これらのスマートフォンは、どれも iPhone より優れた機能を持っている。それは、iPhone の持つ機能を少しだけブラッシュアップした、といったレベルのものではない。これまでにはなかった発想での設計がされており、その機能を必要とする人にとっては必要不可欠なものとなるだろう。しかも、これらは今年 iPhone が対戦することになるであろう多くの競合製品のほんのでしかないのだ。
例えば、LG はメガネが不要の 3D 対応スマートフォン「Optimus 3D Max 」の出荷を計画している。LG はまた、史上最速のスマートフォンを謳う「Optimus 4X HD 」も公表している。
もし、スマートフォン PCというアイディアを面白いと思うなら、Ubuntu for Android も良い選択肢かもしれない。これは、普段は Android スマートフォンとして利用できるが、ドックに接続すると Ubuntu デスクトップとして利用できるというものだ。
スマートフォンの世界には、このようなとんでもないスーパースマートフォンがこれからも続々と登場する。
iPhone は、一般的な多くの利用者をターゲットにしたメインストリームの製品だ。これに対してスーパースマートフォンは、今のところは特定の分野に特化した、ニッチなマーケットを狙った製品のように見える。だが、まとまればスーパースマートフォンは iPhone 単体では競合できないほどの勢力となるだろう。また、スーパースマートフォンに見られるとんでもない発想は、新たなイノベーションを生み出すきっかけとなるかもしれない。
iPhone が勝者となるか敗者となるかはわからない。だが、利用者が勝者となることだけは明白だ。