私は仕事について、
幻想を持っていたというか、
勘違いをしていました。

「自分が仕事を頑張れば
職場にとってもプラスになる」

「だからどんどん頑張ろう
じゃんじゃん成果を出そう」

と思っていたのです。

というのは、
自分の仕事は
上司から与えられた仕事で
上司の仕事、
会社にとって大事な仕事なのだから、

頑張るのが当然
ちゃきちゃき終わらせるのが当然。

それで上司も同僚も
喜ぶはずだ

と思っていました。

自分が自分の仕事を
効率よく終わらせるために

同僚に協力してもらうのは
当たり前だし

同じように同僚から
頼まれたら
協力するのが当たり前

そう思っていました。

でもどうやら、
そうではないようです。

互いの仕事を推し進めようと
がんばると
往々にして摩擦が生じて

逆に滞ってしまったり
全体の士気を下げてしまったり
するようです。

そこで大事なのは、
自分の仕事を進めることよりも、
  人(同僚、上司)の邪魔をしないこと。

もう少し言うと、
人の時間をもらおうとしないこと。

たとえ自分の仕事が
遅れることになっても。

です。

自分の仕事は
自分の時間で
自分に与えられた時間で
捌くこと。

文字通り「分担
ということですね。

私は「協力」「協同」
に志向しすぎていました。

私は有機的な仕事のやり方、
1+1が2を超える仕事の
やり方を目指していたということで、
それは悪いことではないと
思いますが、

少なくとも私が暮らしている
この日本においては、
「分担」
が重視されているようです。

こんな風に考えていると、
日本は「和を尊ぶ」と
よく聞きますが、

日本の職場、組織においては
ある意味逆で、
個人主義」なのかなと
思えます。

協同よりも分担を
重んじるということですから、

「分担された仕事を
周りには頼らず
各自やり切る」

ということになるように思います。

自分に与えられた仕事をきっちりやる
他人の領域を侵さない
=和を尊ぶ
という捉え方もできるかもしれませんね、

そう捉えればやはり日本の働き方は
和を重んじているとも言えますね。

よくある「縦割り社会」
というのも、
そういうことかもしれません。

和を重んじるあまり、
風通しが良くないということですね。


そんな【日本的】社会で
うまくやっていく手立てはなにか。
  
私の考えは、

①(前述した通り)
人の時間をできるだけもらわずに、
自分の仕事を進めること。
たとえ仕事が遅くなるとしても。
出来るところまでひとりで
やってある程度形にしてから、
相談なり報告すること。

おとなしく従順に振る舞うこと。
(やる気アピール不要。
コミュ力アピールも不要。
大事なのは「馴染む」こと)

ということです。

報連相を大切に、
とは言いますが、
頻度が多すぎて
上司の時間を奪ってしまうのも
考えものだということです。