前回記事の続きです。



診察予定日の2日前。


いつもの通り、

22時にベッドに入り就寝しました。









…あ、…




…やばい……




お腹が痛い。。。。









強い下腹部痛で目が覚めました。




ここ半年で3回目の痛み。




おそらく、

右側(腫瘍側)からの排卵です。

(違うかもしれないけれど)





急いでロキソニンを内服するも

全く効かず


痛みがどんどん増していきます。




呻きながら

じっとしておく事もできず

うずくまったり

座ってみたり

横向きに寝てみたり



のたうち回るとは、まさにこの事無気力





全身から冷や汗が吹き出し

四肢末端が痺れ、震え、嘔吐。

(力を振り絞ってトイレへ駆け込む)




全てを吐ききっても

何しても引かない痛み

(おそらく薬も吐き出した)





朦朧とする意識の中、私は、

トイレの前で倒れたまま呻きながら



『最後のお仕事…

 頑張れ、頑張れ…』


と、お腹に手を当て、

卵巣に向かって声をかけていました。



痛みでよく分からなくなっている中、

そんな発言をした自分自身に驚き、


『やっぱり、お別れするんだ』


そう決めていたんだ、

と、確信しました。






その後、


物音と呻き声で

起きた旦那さんが

2階の寝室から降りて来て

トイレ前に倒れている私を見つけ

ロキソニンを飲ませてくれました。



何か色々と話しかけられたことは

あまりよく覚えていません。






痛みでその場から動けず、

そのまま寝てしまったらしく…


フッと目が覚めたら

トイレ前の廊下に

毛布でぐるぐる巻きにされ

モコモコの靴下を履かされた状態で

寝ていました。




時計を見ると、

痛くなってから

2時間以上が経過していました。



旦那さんは

倒れている私のそばに座って

ずっと様子を見ていたそうです。




『顔色良くなったね。

 動けそうなら寝室に上がって

 ちゃんとベッドで寝た方が良いよ』

と、彼が声をかけてくれたので、



とりあえず、

全身汗だくだったので

(冷や汗と毛布のおかげ?)

着替えた後

寝室に上がり、朝まで寝ました。






次の日の朝起きて、

シャワーをかかる時には

『うん、もう切除しよう』と

心が決まっていました。



きっと、本当は

私は最初から決めていた。




湧いて出て来ていた

様々な不安も、



夜中に2時間も

私を毛布でぐるぐる巻きにして

横で座ってくれていた旦那さんの姿。



それを見た時に、

『あ、大丈夫な気がする』

と思えたのです。




それだけで大丈夫。



体調が思わしくなくても

メンタルが揺れても

きっと大丈夫だ。

(私も、彼も)




ここ半年で3回目の激痛。


こんなタイミングで、

今までで

一番酷い痛みに襲われた…。。。





私、細胞や臓器には

意思があると思っている

変わった思考の持ち主なので、



もう良いよ!

大丈夫よ!

手放してよ!



って、卵巣が

伝えてくれたんじゃないかと思ったら

何だか泣けてきて。




ようやく心が決まり、

腹を括ったのです。



そして、

2日後の受診にはお医者さんに

『卵巣切除を希望します』と

迷いなく伝えることができました。





手術まであと2週間弱。



この子と過ごすのも、あと2週間弱。