恩師の訃報を聞きました。



大好きな先生でした。


先生がいらっしゃらなければ、
今、私はこのお仕事を
していないと思います。





専門学校のオープンキャンパスで
学生と楽しそうに話す先生に惹かれて
入学しました。


入学したての頃から、

当時、先生の立ち上げられた
デイサービスの
建物を作るお手伝いに行かせてもらったり、
(主に材木運びとペンキ塗り)


『将来、小児希望だろ?』と、

障害を持った子のキャンプに
連れて行ってくれたり、

ご自宅に招いてくださったり、

小児のデイサービスを立ち上げたからと、
『◯◯(私の旧姓)、バイトせんか?』と
声をかけてくださり、
学生時代から、とても良い環境で
社会勉強をさせてもらいました。


作業療法士として、

いえ、

私が私らしく生きていくために
必要な、沢山のことを
先生の生きるお姿から
学ばせて頂きました。



有名になっても、
テレビに出ても奢ることなく、

いつも変わらずマイペースで
周りを巻き込むのに
憎まれない、
そんな先生を慕っている
セラピスト達は沢山います。


先生に救われたセラピスト達も
沢山います。



先生がどこかで
お元気で居られる。

それだけで頑張れるような、
そんな存在でした。



人間くさく在りなさい

要領よく生きる人間になるなよ


学生時代から
何度も何度も聞かされました。



どんな時も飾らず、
自分の想いに
真っ直ぐに突き進んでおられた先生。


もうお会いできないのかと思うと
本当に悲しくて
本当に寂しくて、
涙が止まらなくなります。



2009年に放送された
NHKのプロフェッショナル。

先生が出演された回を録画し、
ディスクに焼き、
何度も何度も観ました。



私は人のためにやっているという自覚はない


私がそうやりたい 私が楽しみたい

私が喜びたい


私が穏やかになって

生きていて嬉しいと感じたい





この場面での先生の言葉が

数年前の私の心に刺さり、

大号泣した日から、

(この場面だけスマホで持ち歩いてる)



自分のために生きる


を、私なりに探りながら

歩んできたと思います。




作業療法士は人様の人生を
担がせていただくお仕事だ。

頭のてっぺんから足の先まで
貴女の全てが治療の武器になる

人間力を磨きなさい



作業療法士である私の

根っこの部分を作ってくれた先生。



先生に教えていただいたことは


これからもずっと

私の根っこの部分に存在し続けます。




山口県内で

精神科作業療法士

第一号の先生。


これからも変わらず、

尊敬する大先輩であり、

大好きな恩師です。