娘が学校へ行かなくなった日からしばらく経った頃、たまたま図書館で見つけた本から不登校治させ屋的な機関と出会い、藁にもすがる思いで頼ってしまった。とにかく学校へ行かせたいと言う一心で。手付金10万円を払い、無事に登校させたら高額の報酬を払うシステムだった。毎日の子どもとの会話を記録して、夜に先生に電話で報告する。ひとたび先生の意にそぐわない事があれば、ひどい事を言われ一方的に電話を切られる。この夜の電話が何よりのストレスとなり私から笑顔が消え笑いが消え、家庭が暗く重くなっていった。
 娘の八つ当たりの矛先はいつも弟で、彼が学校の話を始めると『うるさい💢』とバッサリ。弟は黙り、夫も私も娘に対してまるで腫れ物にでも触る様で何も言えないでいた。
 娘は些細な事で爆発しては大声で泣き喚きなかなか泣き止まなかった。息子は何度姉に『お前なんか死んでまえ❗️』となじられただろう。そして、いつも最後には『私なんてどうでもいいんやろ❗️』と、泣き叫ぶ。そうなった時には手がつけられず、ただただ途方に暮れていた。まるで、何かに取り憑かれた様だった。