先週、担当看護師のJが、再建方法を最終的に決断する前にエキスパンダーやインプラントを実際に見せてくれる予約を取ってくれたので、行ってきた。
でもJとの予約の前に、乳房再建が専門の外科医との予約も入った(同日に2つの予約)。
私は、はじめは自家組織(お腹の脂肪)を使っての乳房同時再建を希望していた為、
その手術は今の病院ではできないので別の癌専門病院に紹介されたのだけど、
残念ながらお腹の脂肪が足りずそれが無理と判断され、
その後3つ目の選択肢を提案していただいたのだけど(詳しくは前回のブログに書いています)、
3つ目の選択肢の手術なら今の病院でできるとの事で、
Jとの予約の前に、Dr.Gという乳房再建を専門としている外科医との予約が入ったという訳。
(私の担当医も乳腺科の外科医だけど再建手術は専門ではないらしく、こちらのDr.Gに手術をしていただける事になったよう。)
Dr.Gは、どのように手術を行うか、また合併症のリスクなどについても1つ1つ詳しく説明をしてくれ、
実際にメスを入れる位置なども、乳房に水性のペンで書きながら説明してくれたり、
またリンパ節除去に関しては、紙に絵を書いたりしながら、私が納得するまで時間をかけて説明してくれた。
朗報だったのは、全摘手術の際、できる限り乳房の皮膚を温存しつつエキスパンダーを挿入してくれる、との事だった。
皮膚をできるだけ温存できれば、再建した乳房の見た目が綺麗にできるらしい。
また、乳輪・乳頭の温存に関しては、癌から乳頭までの距離が約2・5センチほどある為、
私が望むなら、乳輪・乳頭を温存する方向で手術をする事も可能ではある、と。
ただ温存するという事は、温存しない場合に比べて、再発のリスクは当然上がってしまう。
もちろんできるなら乳輪・乳頭を残したかったけど、
迷った結果、これに関しては温存しない方向でお願いした。
次に腋窩リンパ節に関しては、Targeted Axillary Dissection という、部分的に腋窩リンパ節を除去する方向でいくとの事。
転移が分かっているリンパ節(1つ)はもちろん取り除くが、
センチネルリンパ節(癌細胞が一番最初に転移するリンパ節)とその周りのリンパ節を合計4つほど切除し、
それらを病理検査に出して癌化しているかどうかを調べ(CTスキャンやMRIには映らない程の小さい癌細胞)、
もし4つのうち、癌化が始まっているものが2つまでなら、それ以上リンパ節は取らずに残すけど、
もし3つ以上癌化していたら、右側腋窩リンパ節の全摘出(腋窩リンパ節郭清)を別手術でしなくてはならないらしい。
腋窩リンパ節郭清をすると、リンパ浮腫を起こす可能性が高いらしいので、
できれば部分的な腋窩リンパ節切除で済むといいな。
Dr.Gは、他にもどのようなタイプのエキスパンダーを挿入するかや、
どのように食塩水を注入してエキスパンダーを膨らましていくか等、
また後々の乳房再建についても、色々詳しく説明してくれた。
もし私が3つ目の選択肢でやると決めたら、Dr.Gが執刀医として手術をしてくれる事になるらしく、
私の気持ちはもうここで完全に決まった。
Dr.Gと会ったのは今回が初めてだったけど、手術法や再建術について事細かに説明して下さった事により、
自分が受ける手術に関してちゃんと理解する事ができたし、
何よりこの先生なら安心してお任せできると、感じることができたのだ。
看護師のJから後で聞いたところによると、Dr.Gはこれまでに何千件もの乳房再建手術をしてきている、その道のエキスパートらしい。
もう迷いはなかった。
この先生には、沢山の手術経験から築き上げられたのであろう、なんというか貫禄がある。
再建術が決まるまでの道のりは、少し長く感じたけど、
でも心から納得して決める事ができ、それに関しては本当に良かったと思う。
Dr.Gと会ったあとは、看護師のJと別室に行き、
エキスパンダーやインプラントのサンプルとを実際に触らせてもらったりして、
これもまた自分が受ける再建術を理解する上でとても役立った。
本当に有難い。
手術日はまだ確定ではないけど、仮押さえしてもらっている日は6月中旬。
それまであと数週間
栄養あるものをしっかり食べて、
適度な運動も続けて、
睡眠もしっかり取って(これがなかなか最近難しい)、
手術に向けて体調を整えていきたいと思う。
やっとここまで来た。
でも癌治療の本番はこれから。
これからの道のりはもっと長く、時にきっと辛いと思う。。
手術→抗がん剤治療→放射線治療→ホルモン治療(錠剤)&乳房再建手術
一歩一歩進んで行こう