今日は、MRI検査の日だった。
人生で初めてのMRI。
夫も仕事を早めに切り上げて検査に付き添ってくれた。
待合室で名前を呼ばれたあと、MRI検査技師の方が、
乳房ですので、うつ伏せで撮りますね。
はじめは造影剤なしでとります。それは約25分ほどかかります。
その後、造影剤を体内に注入してとりますが、それは約15分ほどです。
造影剤は、まれに吐き気やめまい等の副作用がでますが、ほどんどの場合は大丈夫です。
と説明してくれた。
あとは、体内にペースメーカーが入っているか?や、高血圧や糖尿病のお薬を飲んでいるか?喘息などの病歴はあるか?等の質問を受け、紙にサインをしたのち、検査室へと向かった。
上半身は裸の状態で、その上に病院のガウンを着るように言われ、
まずは、造影剤を注入するための点滴針を腕に刺した。
乳頭には、変なカプセルのようなものをつけ、医療用テープで止めるように言われた。
このカプセルは「自分でつけれるようであればご自分で」と言われたので、もちろん自分でつけた。
自分の乳頭に変なカプセルがついてるのを見て、こんな時でもなんだか少し可笑しくなった。
MRIの検査室に入り、早速MRIのベッドの上にうつ伏せに寝るように言われた。
胸の位置には、乳房が左右別々に入るような装置が置いてあり、
その装置の中に乳房を入れた状態で、MRIに入っていく。
MRIは音が非常に大きいので、入る前に耳栓とヘッドフォンもつけてくれた。
それでも、かなり大きな音だった。
MRIの中では、ヘッドフォンから検査技師さんの声が聞こえるようになっており、
「はい、今から造影剤を注入していきますね」
「あともう少しですので、頑張ってください」など、
時々話かけながら、検査を進めてくれた。
手には柔らかいボールのようなものを握らされて、痛みなどがあったりした場合はこのボールを握ると検査をストップできます、との事だった。
でも大きな機械音以外は、特別不快感を感じる事はなく、なんだかんだであっという間に40分ほどが過ぎた。
無事に検査が終わり、
「おつかれさまでした。」
「検査のイメージはドクターに送っておきますので、また後日連絡がいくと思います」
と言われた。
立ちあがった時は、少し身体がふわふわ浮いてるような感じがあったが、それも5~10分ほどですぐに治まった。
このMRIの結果が出たら、先週やった生検の結果と共に、癌の詳細がドクターから伝えられる。
いよいよ、これから立ち向かう相手(癌)の正体が少しずつ明らかになっていく。
この現実に目を向けるのは正直怖い。
でももう前を向いて進むしか、私には選択肢はない。