2024年3月28日
いよいよ検査の日。朝から少し緊張。
カナダにいて今日の検査に一緒に付き添うことのできない夫に代わって、親友のVが一緒に付き添ってくれた。
予約時間の少し前に病院の近くで待ち合わせし、病院まで一緒に歩いた。雨だった。
受付で手続きを済ませ、待つこと15分ほど。私の名前が呼ばれた。
優しそうな若い看護師さんだった。
検査病棟の待合室に案内され、まずは病院のガウンに着替えるように言われた。
ガウンに着替えたとたんに、なんだか自分が病人っぽく見えた。
看護師さんが「今日は、まずはマンモグラフィ(乳房X線検査)、そして必要があれば、ウルトラサウンド(エコー)、さらにもっと検査が必要と判断されれば、バイオプシー(生検)もやりますね。すべての検査後、本日中に分かる範囲での結果をお伝えします」と説明してくれた。
ガウンに着替えて待っていると、マンモグラフィの検査技師さん(女性)が私を迎えにきた。
優しく声をかけながら、手際よく準備をしていく。
「全部で4枚撮りますね」
「はい」
もう言われるがまま、されるがまま。
胸を挟まれるので少し痛いが、これは想定内。カナダに住んでいたころ、一度無料の検診でやった事があるので、なんとなく要領はわかる。
あっという間に終わり、少し待っているように言われた。
しばらくすると、同じ技師さんが戻ってきて、「あと2枚、次は3Dのものを撮りますね」っと言った。
なんだか嫌な予感。。はじめは4枚って言ってたのに。
やっぱり何か悪いものが見つかったのかな。
「はい、わかりました。」
追加で2枚撮ったあと、また待つように言われた。
しばらく待っていると、別の看護師さんがまた呼びにきて、「次はウルトラサウンド(エコー)をしますのでこちらに来てください。」と言った。
やはりマンモグラフィだけでは終わらなかった。
別の検査室にいき、ベッドに横になった。
今度は男性の検査技師さんと、女性の看護師さんで、このお二人もまたとても優しかった。「日本の○○に行ったことがあるよ」「日本が大好き」「そういえば昔たこ焼きにはまった事があるよ」などなど、昔日本をあちこち旅した事などを話ながら、検査を進めてくれた。
ウルトラサウンド(エコー)がおわり、またしばらく待たされるのかと思いきや、
「このままバイオプシー(生検)をしますね。」
そして「脇の下のリンパの近くにも、小さなしこりがあるようなので、そちらも一緒に生検しますね」と。
ますます嫌な予感。
私やっぱり乳癌なのかな。
リンパ近くにもしこりって、それって転移?
そんな事を考えている間に準備が整い、手際よく生検が進められていく。
生検はやはり痛みがあるとの事で麻酔をかけてくれた。
なので、痛みは麻酔を打つ時の痛みだけで生検自体は痛みなし。
それでも細胞を取るときのカチン!という音が予想以上に大きくて、少し怖いというかビックリした。
全部で6回くらいそのカチン!という音を聞いたかな。3回目くらいからは、その音にも少し慣れた。
若い女性の看護師さんは、生検のあいだ、ずっと私の左手を握ってくれていた。
あたたかくて、優しい手だった。
生検も手際よく終わり、また最後にマンモグラフィ(乳房X線検査)を一枚撮るように言われた。
今回生検した正確な場所を記録するためだとか。
結局合計7枚のマンモグラフィを撮った。
今日だけで胸部にたくさんの放射線を浴びたのではなかろうか。とほほ。
すべての検査を終えた後は、私服に着替えて検査病棟の外の待合室で待つように言われた。
ここまで全部で2時間半くらいの検査だったかと思う。
親友のVはずっと待合い室で待ってくれていた。
「結果を聞くときは一緒に聞くからね」と言ってくれて、とても心強かった。
それから更に待つこと20分くらい。
今度は反対側の病棟から出てきた看護師さんが私の名前を呼んだ。
あぁ・・ついにこの時が来てしまった。
私と親友のVは、緊張しながら一緒に診療室に入った。
つづく