何かと気ぜわしい年度末、
このところ、私も何だか超多忙な毎日です。
ふっと思い立って、お客様からの帰り道、
昨日はステキな場所に寄ってみました。
小さな堀の横にある小さな桜並木のある公園
「桧原桜(ひばるさくら)」って、言えば
アッと思い出される方も多いのでは、
この公園には、とってもステキなエピソードがあります。
20年以上前、ちょうど年度末の道路工事の最中
10本程の小さな桜並木も工事で伐採されることとなり
小さな蕾がふくらみ掛けた一本の桜が伐採されました。
「ざんねんだなぁ~」とか「ええっ~」とか
みんなこの桜を楽しみにしていた方は、
たくさんいらしゃったと思いますが
そのうちの、お一人が
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花守り 進藤市長殿
【花あわれ せめてはあと二旬 ついの開花をゆるし給え】
(せっかく、咲いた桜の蕾がふくらむまで、道路工事を
20日くらい待ってもらえませんか?
そして、最後にこの桜の花を
咲かせてあげることはできないでしょうか?
おねがいします。)
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と歌を詠んで、工事の発注者である当時の福岡市長さん宛の歌を
短冊に書いて残った桜の1本にぶら下げたそうです。
その短冊を見た福岡のある有名な会社の社長さんの
ちょっとした一言から、
次々と、福岡の人の心を動かして、
マスコミや市役所を動かす社会現象になってししまったそうです。
ついに、桜の木は伐採されることなく
なんと、道路の拡張工事の内容を変更して
桜並木のある公園まで造ってしまう事になるなんて
ほんとにステキな桜の物語ですよね。
何となく気ぜわしく、ゆとりの持てない今だからこそ
ステキな桜物語を思い出しながら、
「あぁ~、桜ってイイなぁ~」
ちょっと、疲れた心が癒された時間でした