東武1800系1819F引退とラストラン | マターリ日光線ヽ(´ー`)ノ

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伊勢崎線・足利市駅を後に一路浅草へ。

ラストランのツアーで伊勢崎線を上る1800系1819Fです。

2018年5月20日撮影

 

往復貸切 東武1800系(1819号編成)で行くありがとう1800系ラストラン記念ツアー

http://tabi.tobu.co.jp/campaign/gogo-archive/tour/201804-02.html

 

1800系の末っ子1819編成がついに引退を迎え、

団体列車としてラストランを行い多くのファンに見送られました。

 

 

ブログでは…すっかりご無沙汰しています(;´∀`)

えと、まぁ…記事を書く気力が…あれでしてw

 

しかしながら近年では日光への臨時快速としておなじみだった

1819Fがついにラストランを迎えてしまったので

久しぶりに記事を書いてみたいと思います。

 


鮮やかなローズレッドが印象的な1800系

昭和44年(1969)に新型急行としてデビューし、

5300・5700系で運行されていた伊勢崎線急行を一新。

 

今でこそ東武鉄道には色とりどりな車両たちが走っていますが

1800系がデビューした当時の車両はマルーン&ベージュ色を基調とした車両ばかり。

伊勢崎線の利用客や鉄道ファンは随分と驚いた出来事だったのでは?ないでしょうか。

 

館林・足利・太田・桐生といった街へのビジネス用途として座席数を重視、

日光・鬼怒川温泉方面の特急ほど豪華な設備ではありませんでしたが

日本の鉄道車両として初となる清涼飲料水の自動販売機を設置するなど、

冷房化や速達化を含め大幅なサービス向上がなされた車両でした。

 

 

急行りょうもう1800系時代、年度あたりの輸送人員を抜粋してみました。

※東武鉄道100年史・資料編参照

 

昭和30年代には群馬県と共に赤城山を観光開発を行っていた東武鉄道。

高度成長期へ至ると、

館林・足利・太田・桐生などといった両毛地区には多くの工場が進出し、

伊勢崎線の優等列車は次第にビジネス客の需要が強くなった様です。

 

観光需要とは異なり年間を通じて安定した需要があるビジネス客。

それらに応えるべくして1800系は増備や6両化を行います。

 

昭和40~50年代で比べると

東武日光線の特急は年間200万人程度で伸び悩んでいましたが、

伊勢崎線の急行りょうもうにおいては、

昭和56年で年間300万人を達成するなどその発展ぶりには驚かされます。

 

 

伸びつつける需要に応えるべく1800系としての最終増備編成、

1819編成が昭和62年(1987)に登場し活躍しはじめます。

 

ライトやクーラーが8000系等との共用部品化、

それまでの1800系とは少し異なる顔つきとなりました。

 

そして1819Fが登場してから約4年後(平成3年・1990)には

「りょうもう」後継の200系が登場し走り始めます。

 

増備されていく200系。

一方では廃車され転用されていく1800系たち。

最後まで「りょうもう」として活躍していた1800系が末っ子の1819編成だったそうです。

 

「りょうもう」の運用から退いた1819編成は、

車齢も若いため廃車・転用などはされる事無くそのままの姿で

団体・臨時列車用として第二の人生へ歩む事に。

 

しかしながら活躍の機会は少なく、

伊勢崎線の優等列車として定員400名を越える輸送力を持って生まれた車両は

東武にとっては扱い難かった車両だった…のかもしれませんね。

 

 

 

JR日光駅の駅舎と共に。2014年4月27日撮影

 

平成18年(2007)のGWから東武日光への臨時快速へと抜擢。

以後毎年、秋の紅葉シーズンにも臨時快速として活躍する事となり、

1800系1819Fにとってはこの臨時快速での運行がお馴染みのものへとなりました。

 

日光で育った私にとって

伊勢崎線で活躍していた1800系は遠い存在でしたが、

この臨時快速での活躍で身近な存在になり、

新緑と紅葉の景色を走る鮮やかな紅い列車は被写体としてとても魅力的でした。

 

 

兎に角目立つローズレッドの1800系

好んで山登りし俯瞰撮影する動機となった車両でした。

 

 

2012年5月27日には東京スカイツリータウンが開業。

それに伴い浅草-春日部間にて臨時列車として活躍した一幕も。

北千住駅での発着は僅かな隙間を縫ってでした。

 

 

 

2012年10月6日にはこんなツーショットも

JR日光駅の駅舎が100周年を迎える事を記念して

185系あまぎ色(OM08編成)を使用した団体列車「湘南日光号」が運行された時のものです。

 

 

これより最近撮影しブログにアップしてない分の画像です

 

 

JR日光線の臨時快速「GOGO日光号」と共に

2017年5月5日撮影

 

 

開業30周年を迎えた会津鉄道、AIZUマウントエクスプレスと共に。

2017年8月6日撮影

 

同じ赤色系の車両ですが、

色味が大きく異なっている事が良くわかります。

 

 

SL大樹運行開始を4日後に控えた2017年8月6日。

試乗会を兼ねた試運転に向かうC11 207やDE10 1099と共に。

 

 

団体列車で下今市駅へ訪れた1800系1819F.。

推進運転を行っているDL大樹編成と共に。

2018年2月25日撮影

 

 

夜の下今市機関区と共に。

1800系1819Fにとって東武日光線へ旅路はこの時が最後となりました。

2018年2月25日撮影

 

 

 

 

「春の花めぐり号」として特製のヘッドマークを掲出し、

野田線から伊勢崎線を経て佐野線へ入線です。

2018年4月21日撮影

 

 

満開のツツジと共に。

佐野線への貴重な入線機会という事で多くのファンが沿線へ出向きました。

 

 

野洲山辺駅にて普通列車と交換を行う1800系1819Fです。

 

東武伊勢崎線[足利市駅]を通過し浅草へ向かうラストラン列車です。

 

 

「急行りょうもう」として1800系が登場して49年。

1819Fは「りょうもう」で活躍していた期間は僅か10年でしたが、

その鮮やかなローズレッドは伊勢崎線優等列車の歴史を伝える貴重な存在でした。

 

現在活躍している東武200系もまた

初期に登場した編成は登場化から25年以上経過し

伊勢崎線における今後の有料特急の在り方も気になるところです。

 

東武鉄道ファンに愛された1800系、イチハチ。

長らくの活躍お疲れ様でした。