2017年4月21日 東武鉄道・ダイヤ改正を経て | マターリ日光線ヽ(´ー`)ノ

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会津鉄道[会津田島駅]にてついに運行を開始した東武500系"Revaty"

浅草行きの「リバティ会津128号」が多くの方々に見守られ出発していきます。

2017年4月21日撮影

 

ダイヤ改正の概要が発表され

その変化に驚きと衝撃を受けた2017年の春

4月下旬、GWの1週間前という慌ただしいスケジュールにて

新たな時代の幕開けとなりました。

 

ブログではすっかりご無沙汰しております(;´∀`)

準備の進むSL復活運転とダイヤ改正の変化、

その情報量の多さにブログにまで手が回らず…と言い訳。

Twitterのほうには撮影した画像などを随時アップしていますので

そちらをご参照頂けると幸いです。

 

 

 

東武日光駅に到着する東武300系引退記念列車「きりふり275号」です。

2017年4月16日撮影

 

ダイヤ改正を前に引退が発表された東武300系。

正月やGWなどの繁忙期を除き、

普段の特急「きりふり」は4両編成の350系なのですが、

この日は特別に東武日光へ訪れる最後の機会が設けられました。

 

赤い塗装の急行「りょうもう」時代を彷彿とさせる

行先表示板が引退に花を添えます。

 

 

 

折返しの「きりふり294号」として出発するまでの間、

撮影会が催され「尾瀬夜行」「スノーパル」などのヘッドマークが出されました。

 

ホームにて列車を取り囲む人々の多さに驚き。

きりふり275号は満席だったそうですが、

6両で400人を超える定員、その輸送力の大きさを感じました。

 

 

かつての東武動物公園駅にて2000系と並ぶ1800系・急行「りょうもう」です。

300系として改造される前の姿、

現在も1編成残り臨時快速などで活躍している1819Fとはライトなどが異なる姿です。

 

昭和40年代生まれ、かつての東武を知る車両。

そんな車両たちも引退の時を迎えています。

 

 

深夜の新藤原駅に停車する東武300系(301F)です。

2017年3月18日撮影。

 

東武300系にとって一つの顔となっていたのが、

私鉄唯一の夜行列車「スノーパル」「尾瀬夜行」でしょうか。

 

浅草駅から会津高原尾瀬口駅まで

野岩鉄道・会津鉄道を経て走る夜行列車。

どうやらその後継は350系が引き継ぐ様です。

 

 

東武日光線・鬼怒川線[下今市駅]にて

上り列車として最後の区間快速の併結作業の様子です。

2017年4月20日撮影。

 

今回のダイヤ改正で大きな出来事の一つ、

東武本線における快速系統の廃止。

 

それは観光で利用する人、

通勤・通学で日常的に利用している人にとっても

大きな変化だったのではないでしょうか。

 

 

区間快速、6050系の窓から聳えるスカイツリーを。

前任の6000系時代から

特急券を必要としない優等列車として

浅草と日光・鬼怒川を結んできた快速・区間快速。

 

今回のダイヤ改正にて

特急以外の列車は南栗橋での分断が進み、

浅草へ乗り入れる6050系の定期列車も消滅。

 

観光向けとしての大きな窓。

特徴である赤いボックスシートから

この様な車窓を味わう事は稀な機会となりました。

 

快速・区間快速については

別な記事をまとめたいと思っています。

 

 

 

 

 

東武鬼怒川線[大桑]-[新高徳]間を走る普通・会津田島行きです。

2017年4月18日撮影。

 

快速・区間快速の廃止、

それは同時に6050系にとって

営業運転における分割・併結の終焉だった様です。

 

新藤原駅での分割・併結作業も廃止された様で、

上記画像の様な、

 

(新藤原)

会津田島

 

2段の行先表示もまた見納めとなりました。

 

 

東武鬼怒川線[新高徳駅]にて交換を行う特急きぬのスペーシアです。

2017年4月20日撮影。

 

夏にはSLが走るようになる鬼怒川線。

その他に大きなニュースとなったのが「東武ワールドスクウェア駅」の新設でしょうか。

 

新高徳駅のホームでは「特急きぬ」の案内表示が無くなり、

リバティの新たな案内が。

 

 

 

「東武ワールドスクウェア駅」にスペーシアの乗り降りを譲る形となり、

ダイヤ改正にて新駅の完成を待たずして、

新高徳駅においてのスペーシア・特急きぬの乗り降りが出来なくなりました。

 

 

 

ダイヤ改正初日・4月21日の朝。

東武日光駅へ訪れてみるとそこには「区間急行・南栗橋」と表示を掲げる6050系が。

 

快速・区間快速の廃止に伴い、

南栗橋以北で新設された急行・区間急行。

東武日光駅で眺める「南栗橋」行きというのもまた何とも新鮮です。

 

 

東武日光駅ではデビューを飾った東武500系"Revaty"の

出発式典の準備が進められていました。

 

 

リバティ会津の1番列車に乗車するために向かった下今市駅。

そこに現れた「急行」東武日光行き。

 

快速・区間快速が廃止された6050系の活躍、

その姿の多くが4両編成となりました。

 

 


下今市駅に到着した「リバティけごん1号」「リバティ会津101号」の1番列車

その注目はやはり6050系に取って代わられた分割・併結作業でしょうか。

 

下りの特急として初めての下今市駅で行われる分割作業。

東武鉄道関係者や乗客に見守られ賑わいます。

リバティを製造した川崎重工の方の姿も。

 

 

東武鉄道にとって約26年ぶりとなる新型特急「リバティ」。

コンセントや車内Wifi、

フルカラーで大きな画面の案内表示などの車内設備はまさに現代的な特急列車。

 

静かな車内はスペーシアとは明らかに異なるな乗り心地。

揺れが少なくカーブ横Gを感じないのは何とも不思議な感覚でした。

 

 

浅草からの一番列車「リバティ会津101号」は終点の会津田島駅へ。

車窓からは手を振り出迎える南会津の方々の姿が。

この乗車で一番印象に残った光景でした。

 

 

 

 

 

 

賑やかな歓迎を受け到着した「リバティ会津101号」。

その向かい側には会津鉄道の接続列車「リレー号」が乗り継ぎ客を迎えます。

 

東武鉄道のダイヤ改正とリバティのデビューに併せ、

会津鉄道においても大幅なダイヤ改正を行い、

この様に接続の利便性を高めています。

 

 

リバティの1番列車が到着した会津田島駅では式典が催され多くの人が集まり。

新聞の号外や記念品が配られ、

名産のアスパラや豚汁・郷土料理などが大盤振る舞いされていました。

 

野岩鉄道を介し栃木県と福島県が結ばれた約30年前、

当時もこんなお祭りの様な雰囲気だったのでしょうか?

 

浅草へ直通する新車の特急。

今年2017年7月にて開業30周年を迎える会津鉄道と沿線住民にとっても

大きな出来事となった様です。

 

 

南会津の要衝・会津田島で眺める「浅草」行き

その行先表示は区間快速からリバティへ引き継がれ。

下今市駅での分割・併結作業もまた、リバティへ引き継がれました。

 

 

 

夜明け前の[下今市駅]付近を通過するSL回送列車です。

2017年4月25日撮影。

 

ダイヤ改正で大幅に変化した列車の動き、

その衝撃が収まらぬ内に、

SL「大樹」として活躍予定の車両たちが下今市駅へ訪れました。

 

 

闇夜に響くディーゼル音。

かつては宇都宮運転所に所属し

大宮工場で数々の車両の入換を行っていたDE10 1099が牽引。

 

漆黒のC11 207と青い14系を引き連れ

活躍の地となる下今市機関区へついに到着です。

 

←下今市

[DE10 1099] + [ヨ8634] + [C11 207] + [オハ14 1] + [スハフ14 1]

 

地元駅であり幼い頃から何度も渡った踏切。

14系の貫通扉を開け無線誘導、

推進運転で入換する光景を見るのは何とも衝撃的でした。

 

 

 

 

 

 

到着したSL回送列車は引込線へ。

先頭のDE10から切り離され早速ライトアップされた転車台にて向きを変えます。

 

 

日が昇り始発列車が走り始める頃には、

C11 207とヨ8634が転車台を経てついに機関庫へ入庫しました。

 

下今市機関区、としての本格的な始動となった日でした。

 

 

6050系の脇に「試運転」とのマークを掲げた14系客車。

辺りに響く発電用のディーゼルエンジン音。

こんなに煩かったっけ?煩かったよなぁ…としばしホームのベンチで聞き入り。

国鉄と東武が混在する光景、現実感があまりなく夢のような。

 

 

 

深夜の東武鬼怒川線、

踏切の照明に照らし出されたSL「大樹」を担う車両たち。

 

下今市機関区への到着、

興奮も冷める間もない2017年4月26日未明、

鬼怒川線へ初めての入線、鬼怒川温泉駅まで往復です。

 

 

 

 

 

 

鬼怒川温泉駅に到着した試運転列車。

鬼怒川線を行き交う6050系とスペーシアに挟まれつつ中央へ。

 

 

鬼怒川温泉駅で機回し(機関車の付替え)が行われます。

手順を一つずつ確認、

慎重に作業を進める様子が遠くからでも感じることができました。

 

 

下今市側へDE10が据え付けられ、復路の出発を待ちます。

この後出発し下今市へ到着、

C11とヨは機関庫へ入庫した様でした。

 

鬼怒川線の急カーブ地点では、

列車の通過後に保線員さんがレールを丹念に調べる姿も。

 

初めて走る車両たち。

C11 207…SL「大樹」が走るために

路盤やレールの整備が行われていた鬼怒川線。

 

普段行き交っている列車とは

車輪の直径や車軸の間隔が大きく異なるため、

急カーブではレール間の間隔の調整(スラッグの調整)が必要だったとか。

 

それらの整備が適切であったかどうかの確認、

車両への負荷や影響などを踏まえ、

初めての入線・試運転はこの様な形になったと思われます。

 

この後、5月1日にはSLへの火入れ式が、

5月2日は下今市機関区の開設式が行われましたが

別記事にてアップしたいと思います。

 

 

GW1週間前、という今回のダイヤ改正。

その変わりぶりに戸惑う声を多かった事かと思います。

 

しかしながら2020年の東京オリンピックを控え、

特急きぬ・けごんを担うスペーシアや特急りょうもうの東武200系も

後継車両が登場しても不思議ではない時節。

東武鉄道においてはスカイツリー建設が一つの契機にであったとは思うのですが、

この春の変革もまだまだ序章に過ぎない…のかもしれませんね。