DDT後楽園のメインを南側の通路で観ていた。
飯伏さんのシットダウンラストライドが決まった。
僕は勝負が着いたんだと思い、リングに向かって歩き出した。
1、2、入江さんは返した。
僕は慌てて通路を引き返した。
ユニオンのメイン。
イサミさんの『天を突くラダー』からのダブルニーが決まった。
昼間の事があり、色々な考えが頭を駆け巡った。
決まるのか、返すのか…
1、2、ケニーは返した。
その何秒間か、とても長く感じた。
こんなに色々考えられるのか、こんなにハラハラ出来るのか。
フォールが3秒じゃなくて3カウントってとこがプロレスが最高に素晴らしい理由の一つな気がする。
人によって速さが違う。
状況でも変わる。
自分だってDDT、アイスリボン、スターダム、全部カウントの速さを変えている。
まぁそれは良いとして。
何が言いたいかって、レフェリーしている時と客席で見てる時と、3カウントの感覚が全く違うって話ですよ。
当たり前かもしれないけど。
自分が数える時は肩が上がるかどうかは勿論、ロープとの距離、目が合うか、返そうとして力を入れるその筋肉の微妙な動き。
色々見ながら数えるわけですよ。
その時間は、僕の中では同じ3カウントでしかない。
でも客席で感じた3カウント弱はとっても長く、めちゃくちゃスリリングな時間でした。
いやぁプロレスって面白い(笑)
今思えば三沢さんが初めてハンセンから三冠取った時、エルボーからフォール入って3カウント数えられるまでのあの時間。
レフェリーがジョーさんだったからこそよりドラマチックだったんじゃないかと。
ってな感じで色々悩みつつ、より良いレフェリーになれるよう日々精進します。
好きな食べ物はチーズです。
きそぺろ☆