昨日は美容院に行った。
初めて切ってもらったのが18歳だからもう16年になるのか。
16年て!プギャー(^q^)

10人くらいの店舗のマネージャーさんだったその美容師さんは、今は一人で店をやっている。
小学生だったお子さんもいつの間にか就職。
お互い色々あったなぁ…(笑)

徹夜明けで髪を切り、また事務所に戻って仕事だった。
『木曽君はいつも大変そうだけど何が原動力なの?』と聞かれた。
「結局楽しいからですからね」

毎週興行があり、月に一回後楽園があり、年に一回ビッグマッチがある。
いつも興行に向けて準備し、興行が終われば次の興行の準備。
その繰り返しで週末を迎え、月末を迎え、年末になる。

「ビアガーデンまでは…」とか「武道館終われば」なんて言ってても、それが終わればすぐに次のボスが現れる。
ラスボスがラストだった試しがない。
まぁ実際ラストだったら困るんだけど。

「毎週文化祭みたいなもんですからね。めちゃくちゃ大変でも何だかんだ終わってしまえばもの凄い充実感なんですよ」
そう、僕らは毎週文化祭の準備に追われ、一瞬で文化祭は終わる。
その繰り返しで日々過ごしているのだ。
そりゃ充実感は半端じゃない。
大変なのも半端じゃないけど。
一年間あっという間に過ぎるのも納得せざるを得ない。
そしてめちゃくちゃ幸せです、はい。

なんて話をしていたら、特に何を指示した訳でもなくいつもの変な髪型は完成した。
毎月ホールの度に小一時間。
僕と美容師さんとの一年間もあっという間に過ぎる。

『最近は老眼で自分の書いた字が見えないんだよ』
そう言ってケラケラ笑った。
目尻の皺に16年の月日を感じる。
僕の顔にも皺増えたけどNE!


今日も文化祭。
いつもニコニコ笑顔を絶やさない入江さんがケニーに挑戦する。

『いやぁホント怖いですよ~』
挑戦が決まってから事あるごとにそう言っていた。
「大丈夫ですよ、入江さんなら」
何の根拠もない。
そして大丈夫なはずはない。
今のケニーには死角もない。
中途半端な小細工が通用する相手じゃないのは周知の事実だろう。

『木曽さんは昔から自分みたいな田舎者に敬語で話してくれてホントに優しいですよね』
先輩なんだから当たり前だし、なんなら僕の方が田舎の出身だYO!
真っ直ぐだ。挑戦者は真っ直ぐだ。
ただひたすらに。

あの日…
小さな小さな会場を異様な雰囲気が包み込んだあの日。
『僕はこういう空気に慣れてないからホントに怖かったですよ。プロレスは楽しんでやりたいです』
珍しく笑顔じゃなかった入江さんは僕にそう漏らした。

今日は思い切り楽しめば良いんだと思う。
お客さんの前で素直に『怖い』と言えちゃうその素直さは、時に武器になるのかもしれない。
いいじゃない、ガタガタ震えて立ち向かえば。

最近ケニーが唯一フォール負けしたのは名古屋でのタッグタイトル。
至近距離からの蒼魔刀→蒼魔刀だったはず。
試合が終わった後でもケニーはまだまだ動けてたけど、フォールは返せなかった。
難攻不落の絶対王者を倒すヒントがそこにある気がする。
気がするだけだけど。
勿論根拠も何もないけどNE!
よく分からないけど、あるじゃないすか。
色々試したけど正面突破が一番良かったみたいな(笑)

後楽園ホールで12時開始。
皆様是非とも文化祭に遊びに来てください。
昨日楽しいことがあった人はもっと楽しく。
嫌なことがあった人はそれを忘れる。
DDTではきっとそんな素敵な時間が過ごせるはずです。

待ってますよ、奥さん♪