MJの子供の頃からのダンス友達K(27)は、見た目も性格も良く、頭も良い。


仕事も有資格者で、シティのすぐ近くに一人で家も購入済み。


なのに男性に対して消極的で、去年まで真剣なお付き合いに発展した彼氏はゼロ。


そんなKに去年の6月頃、人生で初めて家族イベントにも参加するほどの仲になった彼氏ができた。


ほんのすこしだけ年上の、病院関係の仕事をする優しい彼。


彼氏サイドの友達グループと一緒に週末旅行に出かけたり、家族で過ごすのとは別に二人だけのクリスマスを祝ったりと、二人の関係は順調。


でも最近Kは悩んでいると言う。


彼氏はKのことを「生涯ただひとりの人」だと認識しているそうですが、Kは彼のことを同じように思えているのか自信がないからだそう。


彼のことは好きだけど、「生涯ただひとりの人」かと聞かれると、まだわからないと言う。


彼が自分を想ってくれる深さと、自分が彼を想う深さのギャップを感じ、このまま付き合っていていいのだろうか?と思い始めたそうな。


なぜこんなことに悩み始めたかというと、この彼が「Kとの結婚」を口にし始めたから。


まだ付き合って一年も経っていない二人。。。


しかもKにとっては初彼氏。(デートしてた人達は除く)


まさかこれまでに片思いした人や、デートのみでその後に発展しなかった人達とは比べようもないし、Kにとっては何もかもがほぼ未知の状態。


デートを重ね、同棲を経て、家族にもガッツリ入り込んでからの結婚となるのが一般的なオーストラリアでもある。。。


一人暮らしさえやっと1年を超えたばかりのKは、さすがに「まだ早すぎる」と返事をする。


彼は決してゴリ押しはして来ないし、Kの返事も尊重しているそうですが、その後も「結婚」という言葉は度々登場するらしい。


実はこの彼氏、軽い鬱病を患っている。


めちゃくちゃ優しくて思いやりのある彼ですが、その鬱傾向なところから、二人の関係を早く確実なものとしたいと焦っているのではないか?とも思うK。


彼の精神状態を良くない方に揺さぶらないよう、どのように話すべきかとMJに相談してきた。


MJはとりあえず、彼への気持ちどうこうではなく、自分の中にある「理想的な結婚に至るまでの段階」を知ってもらうように彼に話すように伝えたらしい。


今は彼がKを想うのと同じレベルで彼を想えているかどうかは気にする必要はなく、「一緒にいたい」「彼が好き」と思えるならそのまま付き合っていけば良いのではないかとも。


この話の流れで、私と出会った時のことを訊かれたMJ。


「Nikkiと出会った時、"この人だ!"ってわかった?」


って。


MJは「わかった」と言う。


ただし、その時点で現在のように私のビザ取得やら移住のことやらをすぐに決めたわけではもちろん無い。


出会った時点で超遠距離となることはわかっていたし、「見極める期間」は必要だと考えていたそうな。


私はというと。。。


やっぱりわかっていたように思う。


海を越えての遠距離となることは、別れの理由になるとは一切考えなかった。


ただ年齢差がかなりあるので、MJにとって本当に私で良いのだろうかとは考えた。


もちろんその他現実的なことも踏まえて。


でも、付き合いのどの時点で「この人だ!」って思うかは、人それぞれじゃないだろうか。


人の気持ちの深さなどを計る方法などないし、口に出している言葉がそのまま気持ちの深さと比例しているかどうかも、個人によってまちまちだろう。


Kのように慎重な性格なら尚更考えすぎるのではないかと思う。


しかし。。。


正直なところ、付き合いの浅い間に結婚結婚とやたらに口走る男は、私個人的にはあまり好きではない。。。


あくまで私の個人的な感覚と偏見ですが、なんだかまだ精神的に幼稚なのではないかと思ってしまうから。


逆にあまりに長い付き合いで、何の具体的なことも言ってこないのも考えものではあるけれど。。。


今後もKを見守っていきたい。