これ、日本に出来たら私なら入りたいなぁと率直に感じました。


どうやったら実現出来るのか・・・




まず場所は景色のいい、過疎まではいかないけど田舎の方。
個人的には山梨あたりだと関東から人も流れてきやすいし、環境いいかも。
でももう少し離れた方が土地が安くて広く取れるのかな、、いやそうなると管理も大変だな。


町ぐるみ、なんなら県ぐるみで、関わってもらう。
最初はクラファンでお金集めつつ、関わる頭脳も集める。
専門医、看護師、介護士、あとはボランティアになるべく看護学校やお金持ってるマダム達。
その地域の大学生達を定期的に募るのもいいかも。

で、スポンサーには老後役に立つ機械や医療機器メーカーあたりのマニアックだけど堅実なところにお願いする、名の知れたところはお金だけじゃなく口も出してくるから・・・


駅降りて、お見舞いに来る人向けのお店もそれなりに揃えれば町おこしにならないかな?


ボランティアって日本にあまり根付いてないけど、声かけも少ないんですよね。
大人になってボランティアって敷居が高いけど、学生のころ・・・高校生あたりから始めていけばもっと当たり前になるかも。
お金にはならないけど心が豊かになる。
それっていま働いていない、時間もお金も持ってる高齢者が求めていることのようにも思います。

そして自分にもっと出来ることがないか?
考えてる中年女性も思ってる以上に多いとも思います。




フランスにある「アルツハイマー村」見学してわかった、日本と大きく異なる「あえて介護しない」しくみ
9/19(月) 8:00 Yahoo!ニュース  238

フランスのアルツハイマー村(提供/畠中雅子さん)
認知症の人が敷地内で自由に行きたいところに行き、暮らしたいように暮らすことができる――。2020年、フランスにそんな施設「ランド・アルツハイマー村」が開設された。新型コロナウイルスの影響でしばらく関係者以外の見学が許されなかったが、今年の5月から、再び見学が可能に。「高齢期のお金を考える会」を主宰するファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんらが、6月に日本人としては初めて見学してきたという。その体験を聞いた。

*  *  *

「ランド・アルツハイマー村(以下、アルツハイマー村)」は、フランス南部、パリから約3時間半のダクスという町にある、認知症の人だけが暮らす施設だ。約5ヘクタール(東京ドームとほぼ同じ広さ)の敷地に認知症の人約120人が生活し、医療介護スタッフ(医師、看護師含む)約120人とボランティア約120人がサポートにあたる。

 運営は国がおこなっており、入居者が支払う費用は月額2000ユーロ(約28万円・1ユーロ140円で換算した場合)が基本となるが、所得による軽減措置がある。負担が一番少ない人では、月に3万円台の費用で入居できている。

 村には戸建ての居住棟のほか、レストランやミニスーパー、図書館、美容院、イベント用の会場、外部の人も利用できるクリニックなどがある。村はもともとあった池などの自然の景観を生かしたつくりで、畑もある。つまり、敷地内につくられた村が、ひとつの大きな介護施設というわけだ。

 このアルツハイマー村は、オランダの認知症村「hogeweyk(ホグウェイ)」を参考にしてつくられた。ホグウェイは、オランダ・アムステルダムにある、重度の認知症の人だけが生活する村としてつくられた介護施設。もともとは一般的な介護施設だったが、2009年に新たな理念を掲げて再スタートした。その理念とは、認知症の人が、できる限りその人のライフスタイルを維持する生活ができること。こちらは民間が運営している。

 畠中さんはフランス・アルツハイマー村の見学とあわせて、オランダのホグウェイも見学してきたという。村には27棟の居住棟があり、四つのライフスタイル別に入居者の好みの居住棟で、それぞれに7~8人が暮らす。ほかにスーパーやカフェ、レストラン、パブ、カルチャー施設、スポーツ施設、図書館、映画館などの娯楽施設も整っている。

 入居者は「認知症患者」ではなく、「たまたま認知症を患った、ひとりの人」。なるべく手出しをせず見守るケアを主とし、あえて『介護しない』のが方針。アルツハイマー村は、その理念を受け継いでいる。


 一般的に、介護施設でのケアは「介護しやすいように」という介護する側の視点が重視されがちだ。しかし、アルツハイマー村やホグウェイでのケアは、「日本の介護施設でおこなわれている介護とは大きく異なる」と畠中さんは話す。

「アルツハイマー村でもホグウェイでも、介護のしやすさは度外視で、入居者が自由に暮らせるための努力しかしていないと感じました。たとえばホグウェイでは、スタッフが手伝えば5分で終わることを、30分かかっても本人がするのを見守る。スタッフは大変だと思いますが、そういう理念をしっかり理解している人だけが勤務しているのでしょう。入居者の尊厳を守るための施設という印象を受けました」(畠中さん)

 では、認知症の人でも尊厳を持って暮らせるアルツハイマー村での生活とは、どのようなものなのか。

 村の中では、誰もが自由に行きたい場所に行き、過ごしたいように過ごす。一般的にいう「徘徊」も、ここでは「散歩」だ。

「日本ではすぐスタッフが出てきて『戻りましょう』と連れて行くなどしますが、ここではそういうことはありません。みんなが自由に歩き回っていて、危険がない限りは誰も止めません。本当に迷っている様子がみられたときは、さりげなくスタッフがそばに行き、一緒に散歩をしながら帰ります。車イスの人でも家の中で寝たきりということはなく、多くの人が外に出て歩き回ったり、ベンチに座っておしゃべりしたり。男性は若い女性のスタッフと楽しそうに話している姿も見かけましたね」(同)

 安全管理も徹底されており、敷地内に自転車や車は入れない、死角をつくらないなど、危険は排除されている。一方で、村の中には適度な坂道もある。これは、足腰の衰えを防ぐため、あえて勾配をつけているのだという。

 スーパーには日々の生活に必要な日用品や食料品が置かれており、入居者は買い物もできる。金銭を支払わなくても、後日、利用料に加算して支払うので持ち去っても問題ない。


 食事はスタッフが作り、元気な入居者が手伝うこともある。気が向けば、食堂でほかの入居者やスタッフと食べる人もいる。食事時間が管理され「何時だから食べてください」と言われることもない。食事を忘れてしまう人には「そろそろ食べましょうか」と誘うことはあるが、食べたことを忘れてしまった人に「さっき食べたから、もう食べなくていいんです」とは言わない。基本的には、食べたいときに食べることが可能なのだ。

 特徴的な設備もある。電車のように座席が配置された箱形の部屋があり、そこは認知症の人が「家に帰りたい」と言ったときに、精神科の医師に相談した上で入るところだという。スタッフと一緒にシートに座ると、車窓に流れる景色の映像がDVDで映し出される。しばらくそれを見るうちに気分が落ち着き、「帰りたい」という気持ちを忘れるのだとか。


 畠中さんが印象的だったのは、スタッフに「認知症の人が多く暮らすなかで、トラブルはないのですか」と尋ねたとき、「ありませんね」という答えが戻ったこと。その理由は、「ここでは認知症の人に我慢させることがないから」だという。

 認知症の人は、怒りやすくなったり、攻撃的になり暴力をふるったりすることがある。ただ、アルツハイマー村では、そういう症状がみられる人はほとんどいない。「それをしてはダメ」と制止されたり、否定されたりすることがないため、怒りやいらだちという感情が生まれにくいからだという。

 ホグウェイのほうで聞いた話だが、こうした外に出て歩き回ったり、人と交流したりしながら自由に過ごせる環境では、「寝たきりになるのは亡くなる前の3~4日、長くても5日」という。

「ホグウェイでは多くの人が最後まで元気に歩き回っていて、亡くなる3日ぐらい前になると外に出られなくなり、やがて水分が取れなくなり、静かに亡くなるのだそうです。認知症の人でも、そのほとんどがピンピンコロリで亡くなるとは驚きでした」(同)

 アルツハイマー村やホグウェイでのケアは、「介護ではなく、人生をつなぐための帆走」であり、「認知症でも、発症以前に近い暮らしを営めるしくみができていると感じた」と話す畠中さん。

「日本の介護事業では、どうしても効率化や時間の管理などが必要で、そうしないと経営的に成り立たない実情があります。アルツハイマー村やホグウェイでは、あえて効率の悪い介護をしているため、日本で同じような施設をつくろうと思ったら経営者には相当な覚悟が必要であり、実現は難しいでしょう。ただ、その理念を応用し、認知症でもその人らしく暮らすためにできる工夫はあるのではないかとも、二つの村を見学して感じましたね」(同)

(文・出村真理子)