「テーブルの下、大好き。」

 

静かな日曜日だった。掃除して、買い物して、ちょっと自分の仕事して、猫と一緒に昼寝したり遊んだりしていたら、もう夜になった。以前だったら、「大変だ、何もしないで一日が終わった!」と焦っていただろう。最近とみにかまびすしい「生産性」ってやつの呪縛にかかっていたのかな。ところが今は、「まあ、こんなものか」と思うばかり。猫の魔法にやられたか。

 

 

「ねずみもボールもわたしのよ。」 

 

はっかの姿を見ていたら、「ごろ猫」ながら大変表情豊かであることに改めて気付いた。朝は台所の隅で、ねずみとボールを独占していた。ちゃんと両手を使っている。ほう、実は両方とも好きだったらしい。キリッとライバル来襲に備えている。寝そべっていたってぬかりない。

 

 「ぐるっとまわって猫の目」って歌があったわね。

 

かと思うと、ほぼ独占気味の猫型爪砥ベッドの上で、猫じゃらしを抱えて新体操みたいにぐるぐる回る。「寝技」を極めているのか、手も足もしっぽも実によく動く。おまけに一度、テーブルの前に座っていた人間を見上げて「ニャーオ」と声をかけるので、「どうしたの?」と思わず抱き上げたら、膝の上でしばしくつろいでいった。(にっきはしょっちゅう膝の上に乗るが、はっかが乗ったのは初めて。)

 

「ギャオー、そこどけ!」

 

さて、そのにっき。朝方ははっかの激しい攻撃を受けて、円形爪砥を飛び出したものの、萎縮するでなし一日中好きなことをしていた。のんきでタフなところは見習いたいものだ。

 

 

「いい、ルールはねたままだからね。」「今日はゆずれないわ。」

 

はっかに合わせて(?)ごろ猫スタイルで猫じゃらし争奪戦。今日のはっかは活発だからそう簡単に猫じゃらしは手に入らない。にっきはそれでも、何度でも奪おうと両手を伸ばす。(いつものように起き上がってアタックすれば直ぐなのに?)

 

 

「ペロッ、楽しかった。」 / 「そんなに寝てていいの?猫じゃないんでしょ。」

 

やれやれ、今日のところは姉さんに譲りました。ぺろっと舌なめずりして相変わらずのひょうきん猫。長椅子に寝そべっていた人間のことは、ペロペロ攻撃で起こしてくれた。何だか「いつまで寝てるの?もう夕方よ。大丈夫?」と言われた心持ちがした。やっぱりごろ寝は猫の特権?