「にっきとはっかは姉妹なのかもしれないし、もしかすると母娘かもしれない」と保護猫カフェのボニータさんから伺った。にっきはこの春に初めて子供を産んだとはいえ、まだ一人前の顔をしていない。どう見ても「中猫」か「子猫に毛が生えたくらい」の幼さだ。この家に来るまで自分の子だけでなく寄ってくる仔猫たちに誰彼の区別なく授乳していたというから、実に感心な母猫だったようだけれど。

 

 

一方のはっかは姿もふっくらとして、動きも堂々としたものだ。敏捷なことは、ハイジャンプに長けているところを見ても文句なし。そしてにっきを舐めまわす様子には、どことなく先輩風が吹く。やんちゃな妹か娘を世話している風情。時に構いすぎて嫌がられても、いくらでも舐める。にっきに手をかける様子は保護者の貫禄。

 

 

一緒の時間も多いが、別々に行動することもある。はっかは書棚の上でしばし憩い、にっきは珍しく独占したソファの上で、のびのびしている。これしかない空間で来る日も来る日も過ごすのだから、それぞれの場所も見つけられるといいね。