チョッと前になりますが、またしてもRED WINGのユーズド品を入手しました。
数年前に新品購入した黒い
Classic Work の
Moc Toe タイプ(8179)に
見た目がそっくりな
8130 というタイプ(たぶん…)
だと思うのですが表記が無くやや不安。
で、この8130(右)なんですけど、
とにかく革が固い(^^;
その前に…
何故わざわざ同じようなタイプを
また入手したのかというと、
RED WINGブーツについて
いろいろ調べてみると、
現行タイプの評判が
すこぶる悪いのです。
皮が薄いとか…。
「それならば!」と、同タイプで
比較してみるのが一番だと思い
昔の物を探してみたくなった訳です。
古着ショップにずらりと並んだ
この黒いRED WING。
パッと見ほぼ同じような感じですが、8179ってのが日本別注タイプで、
8130ってのが欧州別注タイプなんだとか。
左が8179の現行モデル
右が8130だと思うオールドタイプ
型番は違うんですけど、同じブラック・クロームという革なので比較してみました。
昔のタイプはとにかく革が厚くて
固いというのが大多数の意見ですが実際どうなのか?
結論から言いますと、噂どおり
やっぱ昔の方が革が厚いです。
8179現行モデル
8130オールドモデル
現行モデル 革が薄く、革断面が黒
オールドタイプ 革は厚目で断面も白っぽい
このユーズドブーツ、
先日メンテ仕上げがしました。
古着屋さんに並んでいるものの中でも、一番革の固いものを選んで来ましたので、とにかく革が乾ききっておりまして、ゴワゴワのゴツゴツだったんですよ(笑)
そんなユーズド品を自分流に仕上げるっていう楽しみがあるんですよね。
しかし、昔のは結構アバウトな部分もあるようです。一番驚いたのが、右足と左足で使われている革の質が違う点です。色合いも違います(笑)
左足は革が茶色いが…
右足の革は白っぽいぜ(笑)
そして、8179と8130の最大の違いは?
と言えば足幅サイズの
ワイズ(ウィズ)です。
8179は、ばん広甲高の日本人向けでやや幅のあるEワイズ。
対して8130は細身のDワイズ。
(A→B→C→D→E→EE→EEE)
米国にはBやCワイズが
あったりして驚きます。
因みに私の足ですが、
欧米タイプと言うか細身です。
従って今までも靴選びに足幅で
苦労したことがありません。
不思議なのは、何故か
8130 Dワイズの方が
見た目の幅が広く感じることです。
(一番上の写真で確認して下さい)
これは製造工場の違いとかなんとかって、どこかで読んだような気もするけど、
実のとこ前オーナーの足幅が広かっただけじゃ…(笑)
サイズ 8 1/2 ワイズ E 10/11 てことは2011年10月の製造?
サイズ表記ですが、現行モデルはタグが細長で型番やサイズもこのタグに表記されています。
対して古いモデルは、サイズや製造年が革に直接刻印されております。
(時代によりいろいろあるみたいですけど詳しくは割愛)
サイズ 8 1/2 ワイズ E 02/94 94年2月製造か?
そしてよく見ると、縫製っていうかステッチっていうの?
このステッチの間隔、ピッチが違いますね。
昔の方が目が細かい。
それだけ昔は作業が細かかったのか、或いは近年の縫製技術が向上してピッチが広くても頑丈に縫い付けるのか?
もしくは糸が丈夫になったとか?
単純に近年はローコスト化してしまったからという理由だとすると、現行モデルになかなか良い点を見いだせなくなっちゃうよ(涙)
まぁ革の質は左右の足で違わないし、部位による差異も無いみたいだし、現行モデルは個体によるバラツキがないという点がメリットと言えばメリットか…。
ミッドソールも現行モデルは黒いけど昔のは茶色いです。
とは言え、現行モデルも好きですよ。
スタイルがシャープだし、革断面も黒いので全体的に締まった感じがあるし。
巷では昔のタイプがもてはやされるRED WINGのワークブーツ。
それぞれの時代にそれぞれの個性があるんですね。
この2足、これからどんな風に経年変化していくのか愉しみです。