日本には社会民主党(社民党)と呼ばれる小さな左翼政党が存在します。以前は社会党と呼ばれ100議席以上の議席を有し総理大臣を2名も輩出していました。今回は旧社会党について学びましょう。

社会党は1945年に中道左派政党として誕生しました。社会党には穏健な社会民主主義的な考えを持つ勢力がいました。しかし社会党には日本共産党のようにマルクスレーニン主義の影響を受けた勢力も存在しました。1946年の社会党の綱領には社会主義革命が明記されていました。

1947年には社会党と保守政党による連立政権が誕生しました。片山哲という社会党出身の総理大臣が短命ながら誕生しました。

社会党には前述のように右派と左派が党内に混在し対立していました。1950年代には一時的に分裂状態でした。

社会党右派 
穏健な社会民主主義、西洋型の福祉国家を指向

社会党左派
マルクスレーニン主義、ソ連型の社会主義国家を指向

社会党左派は総評(現在の連合)と呼ばれる労働組合の多数派を支持基盤としていました。社会党左派は社会主義協会と呼ばれる思想団体の影響を受けていました。社会主義協会は共産主義を基礎理論としていました。社会党左派はソ連、中国、北朝鮮などの共産主義国と友好関係を持っていました。