英国旗揚掲 逆さまでした -気づきますか?- | にっけいしんぶん新聞

英国旗揚掲 逆さまでした -気づきますか?-

NHK 歴史番組で誤って放送 -42面-

NHK大阪放送局は6日、同局制作で放送した「そのとき 歴史が動いた」の再現場面で、英国旗を上下逆さまに掲揚するミスがあったと発表しました。担当した30代のディレクターは予告編を見た視聴者から指摘を受け間違いに気づきましたが、そのまま放送していたといいます。
6月21日放送終了後、同じ視聴者の指摘でプロデューサーも知りましたが、この視聴者に謝罪しただけで上司に報告していませんでした。
大阪放送局は「経緯を調べ厳正に対処したい」としており、5日午前、大阪市の英国総領事館に出向き謝罪し、同日夜の番組中でも訂正しました。



ということで、これがその謝罪して正誤を説明するシーン(日経新聞より)です。


クッャジンオニユ



どうでしょう?
たしかに言われて見れば、右のほうがしっくりいくような・・・。

とまあ、残念ながら記者、その程度の認識であります。
ユニオンジャックの裏表を即座に判別できるほど、女王陛下に忠誠を尽くしてはおりません。
そういえばどこかのクイズ番組でこのように微妙に誤ったいくつかのユニオンジャックの中から正しいものを選ぶという問題を見たことがありますが、やはりあまり正解率は高くなかったように思います。
おそらく多くの日本人のユニオンジャックに関する認識はこのくらいのものなのでしょう。

とはいえ、テレビ番組を制作するとなると別です。
国旗の扱いには誤りや失礼がないよう、十分に確認し配慮する必要があるでしょう。
上下(裏表)がないと思い込んだ現場が誤った映像を作るというのはある程度やむを得ない面もありますが、指摘がありながらそのまま放送したディレクターの判断には呆れてしまいます。

しかも、国旗に一家言もってらっしゃる東京財団研究推進担当常務理事の吹浦忠正さんという方のブログを見てみると、なんとそのディレクターは放送前にこの方に相談していたというではありませんか。
問題があることを認識し、なおかつ外部の方に相談までしながらそのまま放送したわけで、この姿勢には驚かざるを得ません。

そのブログによると吹浦さんは放送4日前に相談を受けられたようで、翌日、相談を受けた旨を記事にしてらっしゃいます。
そこで、「よく考えてみます」と言ったディレクター氏に対し、

「気の毒なくらいショゲていたが、さて、21日(水)が on air とのこと。みなさまご注目を!(吹浦さんのブログより)

と書いてらっしゃいます。
うーん、この時点で世間にばれること確定でした・・・。
指摘された方が1人だったのになんで公になったのか不思議だった方、これで謎が解けましたでしょうか?
実際、放送数日後このブログでNHKがそのまま放送したことに対してやはり吹浦さんから批判があり、どうやらそれを受けて今回の謝罪放送となったということのようです。

ほんとのところどのレベルで放送にGOサインを出したのか定かではありませんが、とにかくこれだけNHKに対して批判が集まっている中でも、このような危機管理に対する認識が甘いことは非常に残念です。
国旗に対する認識云々のみならず、ぜひとも上層部から現場まで、番組制作や放送についての危機管理意識というものを高めていただきたいと思います。


・・・などと、いつもよりも偉そうな態度でものをいえるのは、もちろん、衛星料金まで含めて銀行引き落としで半年前払いをしている身分だからであります。

ビバ受信料!



・・・それはさておき、実は記者が書いているこの記事にも、うっかり?逆さまになっているところがあるのですが、はたしていったいどれだけの読者さんがお気づきになられましたでしょうかね・・・?



※参考サイト:吹浦忠正(東京財団 研究推進担当 常務理事)の新・徒然草