目くそ・鼻くそ派に勝つ | 良くすることは良いこと

目くそ・鼻くそ派に勝つ

自民党の構造改革派といえば、不必要に企業を倒産させた元凶である。その張本人が竹中教授であった。彼は需要が少なくて景気が悪くなった日本経済に供給側に問題があるとして、供給力の本である企業をつぶすことを実行したのである。

さすがに、りそな銀行をつぶそうと手を掛けたら、金融非常事態を招くことになって、それ以来、方向転換を図って企業をつぶす政策はやめることになった。

間違った経済政策を実施して、日本経済を破綻の淵まで追いやった張本人が、今度は、経済成長派として運動するつもりらしい。これって詐欺だよ(^_^;)

自民党はすでに終わっているという人がいるが、一理ある。


一つの派は、増税派であり、もう一つは歳出削減派である。
増税をしても歳出削減をしても、どちらも不景気を招くことは過去の例の通りだ。
目くそ派と鼻くそ派の戦いというところだ。


経済学には有効需要の原理というのがある。

(政府支出+民間投資支出(在庫投資を除く)+貿易黒字)>(貯蓄+税収)

左辺を右辺より大きくする政策をとれば、必ず景気が上昇する。必ずである。


この原理から考えれば、どちらも景気悪化を目指していることが明確だ。


自民党の中では今のところ、目くそと鼻くそが争っているが、民主党の小沢さんの方が、ずっとましだろう。
財源があろうとなかろうと高速道路を無料化しろとか、農家に所得保障しろとか、無理難題をいっているが、実はそれを実施した方が景気は上昇するのである。


目くそ・鼻くそ派に勝つかも知れない無理難題派だ。



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自民増税路線に内紛…竹中、山本一太ら反旗勉強会
呼応の動き続々!?


自民党有志による勉強会「プロジェクト日本復活」の顧問に就任した竹中平蔵元総務相
 政府・自民党内で消費税率引き上げによる財政再建論議が加速する中、経済成長による税収増を目指す“成長重視派”がついに狼煙(のろし)を上げた。竹中平蔵元総務相を顧問とする党内の若手・中堅議員による勉強会「プロジェクト日本復活」が23日、発足したのだ。増税派代表格の与謝野馨・党財政改革研究会(財革研)会長を牽制(けんせい)する意味合いもあり、竹中Vs与謝野両氏は“全面戦争”に突入した格好だ。

 「だいたい増税路線で衆院選を戦えるのか。選挙はそんなに甘いものじゃない。(増税派は)分かっちゃいない」

 メンバーの1人は党内で強まる増税の動きに対し強く反発する。勉強会は山本一太参院議員=顔写真=が中心となり、竹中氏と議員9人で立ち上げた。

 山本氏は同日の記者会見で「財政再建は歳出削減と経済成長によって成し遂げるべきだ。改革を逆行させてはいけない」と宣言。竹中氏も「まず歳出削減で厳しい姿勢をみせ、その上で国民に負担を求めるのが常道だ」と増税派を批判した。

 勉強会は小規模で進める方針だが、党内にはこれに呼応する動きが出始めている。同日の党役員連絡会では小泉純一郎元首相の“偉大なるイエスマン”だった武部勤元幹事長が、増税派の谷垣禎一政調会長を前に「地元に帰ると『自民党は増税路線に踏み切ったのか』と言われる」とチクリ。

 このほか、小泉政権下で竹中氏とタッグを組んだ中川秀直元幹事長との連携も模索している。実際、勉強会の準備段階では中川氏を講師に呼んだこともあった。

 成長重視派と増税派の主導権争いは激化する一方で、与謝野氏は増税派がズラリと並ぶ財革研を足場に、谷垣氏らと連携しながら増税路線を推進する考えだ。

 これを切り崩そうと、中川氏は、財革研のメンバーとして山本氏を“刺客”として送り込み、山本氏は会合で「諸外国での財政再建の成功の原因は歳出削減が8割、増税が2割という」と持論をぶつという連係プレーをみせている。


「プロジェクト日本復活」の背後には中川秀直元幹事長の存在もちらつく
 与謝野氏も黙ってはいない。消費税について「選挙で負けるんだったら、ドーンと上げなくてはいけない」と主張し、なぜか負け戦を前提に強気の構えだ。

 22日には、自らの持論がふんだんに盛り込まれている「日本の財政改革-『国のかたち』をどう変えるか」(東洋経済新報社)と題した約600ページに上る分厚い本を、山本氏に“贈呈”。山本氏は自身のブログで「与謝野会長って、本当に律義で、親切な人なんだ」と“褒め殺し”に打って出た。

 日を追うごとにエスカレートしていく成長重視派と増税派の熱いバトルだが、いずれ福田首相の判断が問われることは間違いない。



ZAKZAK 2007/10/24