おはようございます
昨日は、吉川市役所の農政課にお世話になりました、そのお話は後日のブログでお伝えします。

臨機応変、リアル窓口
AI窓口 vs. 人間窓口──シニアの役所奮闘記
「いやぁ、まさか役所の手続きにAIが出てくる時代になるとは…。」
そう思いながら、私は市役所の窓口へ向かった。
今日はマイナンバーカードの更新手続きだが、実は期日が1日過ぎているのだ。
期日内でないので何言われるか、ドキドキしながら市役所に入ると、入口には、こんな言葉のディスプレーが。
いやいや、最近の役所は人手不足か、ハイテクすぎるだろう。
どうせ機械的に対応されるんだろうな…と半信半疑で整理券を取ると、すぐに順番が来た。

──驚いた。
画面の向こうのAI職員は、まるで老舗旅館の女将のような愛想のよさだ。
「えっと、マイナンバーカードの更新をしたいんだけど…。」
「かしこまりました!まず、ご本人確認をお願いいたします。」
私はマイナンバーカードをかざす。
AIは一瞬で情報を読み取り、優しく案内を続けた。
「ありがとうございます!それでは、申請書を拝見しますね。」
カバンから取り出した申請書をAI窓口のスキャナーに通す。
すると、画面が一瞬チカチカ光り──
「この欄が未記入ですが、大丈夫です!私が今、あなたからお話を聞いて、自動で書き込みますね!」
「えっ?いいの?」
いつもの職員なら、無慈悲に
「書き直してください」
と突き返されるところだ。
それがAIだと、親切に書いてくれるとは…まるで優秀な秘書だ。
「では、いくつかご質問させていただきますね。」
画面に簡単な質問が表示され、それに答えるだけで未記入欄が自動的に埋まっていく。
「なるほど、なるほど…。はい、申請内容はこれでバッチリですね!」
驚くべきは、AIの次の一言だった。
「ところで、申請期限が1日過ぎていますが、あなたの過去の申請履歴や行動データを分析したところ、決して怠けたわけではなく、やむを得ない事情があったと判断できます。特例で受理しますね!」
「えぇっ!?いいの!?そんなこと、職員は絶対やってくれなかったのに!」
「ご安心ください。市の規則にもとづき、私が柔軟に適切に判断しております。」
AI、なんて話がわかるんだ…。
むしろ職員よりも柔軟だし、合理的だし、なにより優しい…。
私は、しばらく放心した。
もう…OB職員の人間の窓口は必要ないかもしれません。
帰り道、ふと考えた。
時代の変化を、しみじみと感じる一日だった。